留学生のご紹介です!
まずは自己紹介とコーチを目指した経緯をお願いします。
マキタです。日本で大学に通っている21歳です。
小学生からサッカーを始めて、高校生までは部活動で続けていました。
高校生のときはコロナ禍で部活動ができず、思うようにプレーできていませんでした。大学進学に向けて、受験勉強のために一旦選手は辞めたんですが、それでもサッカーから離れることができなくて、Jリーグやプレミアリーグのプロの試合観戦をするようになりました。
自分が選手としてプレーしていた頃よりも試合を俯瞰して観ることができるようになっていて、監督・コーチに注目すればより試合がおもしろく見れることに気が付いて、サッカーの指導者の道を考えるようになりました。
現在は大学に在学中で、学校の長期休みを利用して留学に来ました。
コーチは未経験で来られていますが、自分の経験が役に立ったと感じることはありますか?
日本では塾講師のアルバイトをしていたんですが、その経験が役に立っていると感じます。
伝え方の順番を考えて指導するところは共通しているので、その経験を活かせていると思います。
フットボールのコーチングはロンドンに来てはじめて行っているんですが、想像していたよりも難しいです。
子どもたちが楽しくないと思う練習は参加してくれなかったり、自分の話を聞いてくれないこともあるので、
集中力を維持させることが難しく、自分の力がまだまだ足りないなと思います。
なにか準備してきたことはありますか?
指導者に密着している動画やドキュメンタリー番組は数えられないくらい観てきました。フットボールの指導に関する本もよく読んでいます。
留学に来ようと思ったきっかけを教えてください。
大学生のときに漠然と留学に行ってみたいなと思っていたんですが、
自分の興味の深いフットボールの分野で留学したいと考えていました。
フットボールといえば、イングランドだったので迷わずロンドンを選びました。
ライセンスの取得はスムーズでしたか?
英語のリーディングには少し自信があって、講習では動画にスクリプトをつけることができるので聞き取れなくても読むことができて、楽しんで理解することができました。
実際のコーチングでの英語は問題なかったですか?
日本語でもコーチの経験がない分、英語にするとより難しいと思うことが多かったですね。例えば、単語でも「又抜き」ってどう言えばいいんだろうとかつまずくことが多くて、専門の英単語は一から覚える必要があるので苦労しました。
英語も伝えたいことがうまく子どもたちに伝わっていないと感じたときは悔しかったです。でもそれもいい経験になっていると思っています。
イギリスの好きなところを教えてください。
いろんな場所で「Thank you!」や「Sorry」をよく聞くところが好きです。
日本ではお辞儀で済ませてしまうような場面でもきちんと言葉で伝えてくれます。
ありがとうとごめんね、簡単な言葉ですけど相手に気持ちをしっかりと伝える文化はいいなぁと思いますね。
ホームステイについて聞かせてください。
いいご家族を紹介してもらったと思っています。
一緒にゲームしようと誘ってくれたり、いい距離感をもって接してくれる家族です。渡英する前に食生活について調べると、イギリスは日本人には味が合わないとかよく言われていましたが、おいしいです。部屋も広くて快適です。
マザーが忙しく仕事をしている方なので、時間が合わないときは朝しか会えないこともあるんですが、一緒に夕飯を食べて、食後はドラマを見たりして、一緒に過ごす時間は楽しいです。
チームの雰囲気を教えてください。
コーチ同士はお互いをリスペクトし合っていて、子どもたちはいい意味で分け隔てなく意見を言えたりコーチとの距離が近くていいチームだなとまず思いました。留学先のアカデミーの子どもたちは年齢幅は大きく、年齢によるそれぞれの難しさを感じることができてよかったです。
最後に、留学を迷っている方へメッセージがあればお願いします。
『Talent vs Luck』という物事の成功において才能と運はどちらが重要かという論文があるんですが、社会的・経済的成功が必ずしも個人の才能だけに依存するわけではなく、運の影響が大きいと結論付けられています。
多くの成功者は、才能だけではなく、適切な時期に正しい機会に出会うことなど、運に恵まれていることがこの研究ではわかっています。
僕はこの論文から、成功には機会をより多く作ることが大事だと思っていて、
サッカーで例えるならゴールを決める回数よりもいかにシュートを多く打てるかが大事だと思っています。
迷っているならまずはやってみて、挑戦の機会を多く作ることが、才能の開花に繋がっていくのだとお伝えしたいです。