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イングランドの下部リーグでサッカー選手として暮らしてみる!Part3

イギリスにて「サッカー選手として生活すること」(しかもGKとして)を目標にして、2年間のワーキングホリデーの間にイングランドの7部と8部でプレーした玉井リョウさん。

2015年の冬の移籍で、クリスタル・パレスがFWケシ・アンダーソン(19)選手のシンデレラストーリーで話題になったイングランド8部リーグ。サザンリーグ・ディビジョン1・セントラル(8部相当)のバートン・ローバーズからの移籍でした。

リョウさんがワーホリの期間である二年間で実際に体験したフットボールの下部リーグとはどんなものであったのでしょうか?(全3回)

第1回はこちら(ガムシャラに挑んだチーム探し)
第2回はこちら(イギリスと日本サッカーの違い)

さて、今回が最終回です。

•ピッチ上で実際に使っていた英語

•はたして1ヶ月の給与はどれくらいだったの?

そしてリョウさんが、2年間のイギリス生活を振り返っています。

プレーするためには英語はどれくらい必要か?

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チームメートと会長

英語に関しては事前に準備しておくにこしたことはありません。

渡英前は外人の話す英語はほぼ100%何言っているかわからない状態で、英文法と単語帳をそれぞれ握りしめて出発しました。

必要な英語力を鍛えるために勉強方法

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まずイギリスに到着した翌日から2ヶ月ほど、語学学校に通いました。
読み書き、会話など、だいたいのことがカバーしている授業内容でした。

授業料も比較的安く(1ヶ月15万円くらい)、学校で仲良くなった友達とカフェなどで会話できるチャンスが増えてよかったなぁと思います。キングスクロスに位置しており、移動が便利でした。

約3年前の話なので色々変わっていることもあるかと思うので、気になる方はウェブサイトでチェックしてみてください。

語学学校のマルバーンハウスMalvern House 
→ http://www.malvernhouse.com/


とにかく英語を実践、あとは慣れる!

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チームメートのアンソニー

自分からイギリス人や外国人のコミュニティーに出向き、強制的に英語を話さなければいけない環境に身を投じることで自然と英語力はついてきました。

例えば、、、

外国人とのシェアハウスに住む、
友達に誘われたパーティーをなるべく断らない、
ジムや図書館のメンバー会員手続きをしたり、
カフェに行って店員と話したり、

そして、僕の場合は特にサッカークラブに属していた事が大きかったです。

そこではまさに学校では教えてくれないような言葉や表現をチームメイトを通して学び、間違いなく一番英語が身に着いた場所でした。 

こういっちゃ悪いかもしれないが、サッカー選手は汚い言葉が大好きでした!

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ここからは実際にサッカーの現場やピッチ上でよく使われている英語を紹介します。

実際に体験して使っていた英語で、この言葉単体だけでも使えると思います。

ピッチ上や普段のコミュニケーションでも無理に文章にしようとして言葉に詰まるよりも、シンプル、短く、を心がけえていました!

攻撃のときに使うサッカー英語  (まぢで使えます!)

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Shoot! (シューッ!)
シュート打て

Finish! (フィニッシュ!)
シュート打て

Bang it! (バニッ!!)
シュート打て 

Deliver! (デリヴァー!)
(サイドでボール持ってる味方に対して)
センタリングしろ、クロス上げろ

And again! (アン  アゲッ!)
ワン・ツー (これを言わないと“ツー”は返ってきません。。。)

Time!

フリーだぞ(You have time=お前には時間がある、の略) 

Man on! Behind you! (マノーン、ビハイドゥー)
真後ろからきてるぞ(日本でもお馴染み、発音もマノーン) 

Left,Right shoulder! (レフト、ライト、ショルダー)
左、右後ろ(にいるぞ)から来てるぞ
→相手の位置をより正確に味方に伝えられ、日本では使われていない便利な表現です

 Line! (ライン)
縦!

Square!  (スクウェア)
横!

Set! (セット)
おとせ (日本だと“チョン”とも言いますね) 

Leave it! (リーヴィッ!)    
触るな、見逃せ
(ラインを割りそうなボールや、スルーしてほしい時に)

守備のときに使うサッカー英語  (まぢで使えます!)

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Keepers!
キーパー“ズ” です

Go! Pressure! 
寄せろ

Watch him!
あいつをみろ(少し間合いを置いて)

Pick him! (ピックヒム)
あいつにつけ(マークを見失ってたり、誰をマークするか曖昧な時)

Stand on him! (スタンド オンヒム)
あいつにつけ(ぴったりと)

Header! (ヘダー)
ヘディングしろ

Away! (アウェイ)
クリアしろ

Hook it! (フッキッ)
ひっかけて蹴れ
(後ろ向きでボールを追いかけている時に、背後やゴール方向に向かってラインを割らないように蹴ること)
→これも日本では無い表現ですね。

クリアはaway でhookは残せ、みたいな感じ。

Get out! (ゲッラウ)
ライン上げろ(ゴール前からクリアした直後に、キーパーがよく使います)

Squeeze up! (スクィーズ アップ)
ライン押し上げろ(ボールに対してコンパクトに寄せるイメージ)


その他のサッカーの場で使える英語

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Come on boys! (カモーン ボーイズ)
いくぞ!

(鼓舞する意味で。boysのところをGuysや Ladsなどにも言い変えます)これ良く使います。

Hand ball (ハンボー)
ハンド(ちょっとしたことでも審判にこれを言ってアピールしています。)

Booking (ブッキン)
イエローカード、警告

Sent off (セント オフ)
レッドカード、退場


はたして選手として給料は、どんなものであったのか?

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サッカーで海外にチャレンジする人にとって、どれくらい給料をもらえるかは気になる部分であると思います。

僕の経験した範囲内(イギリス7部、8部)ではありますがお伝えしましょう。

まず給料をもらえていた期間はシーズン中のみ。

なので6月~8月のオフシーズンからプレシーズンにかけては給料が貰えません。基本的に給料は試合の日に試合給として支払われ、固定給はありませんでした。

シーズン初めにサインしたのは、17名の登録メンバー入りで£40

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試合終了後に監督が封筒に入れたものを手渡し(放り投げて)でくれます。

出場の有無に関係なく17名の登録メンバーに入れば貰え、金額はシーズン初めにサインした額が£40でした。

ただし開幕戦やカップ戦の決勝や昇格のかかった試合、またフレンドリーマッチ等の試合の種類によって金額も上下しますし、さらに試合で活躍したり、僕はないですがゴールを決めたらそれもまた貰える額が変わってきます。

1ヶ月で4万円也。ロンドンでの1人暮らしには足りず

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シーズン中はほぼ毎週土曜に試合があり火曜日もたまにあるので、月6回給料をもらえる日があるとすると1か月で£240、£1を¥170とすると平均して¥40,800貰っていました。

しかし、ロンドンで一人で生活するにはこれでは足りないので、午前中や練習の無い日は日本にいた時の知人に紹介してもらった日本食レストランのキッチンでアルバイトをしながら生計を立てていました。

チームメイトの中には核となる選手が2~3人いて、その選手たちは他の選手とは違う契約でより多くの給料をもらっていました。

もっと実力のある選手はビザの制限がかからないディヴィジョンぎりぎりまでチャレンジできる可能性はあると思います。。

(ただし、日本人がプロクラブに入るには代表経験等が無ければならないという遥かなる壁のビザ問題に関わってきます)

おわりに

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この記事の一番最初にも書いたとおり、渡英当時の目標である「サッカーで食っていくこと」は結局達成できませんでした。

しかしながら日本ではプロになれなかった自分が、

クラブと契約し、
サッカーの本場で選手として少ないながらも給料をもらい、
2年目でカテゴリーのスッテプアップ、
そして試合にも多く出場できたこと、

それらは今後への大きな自信になりました。

J3入りを目指す広島のクラブ(廿日市FC)で現役続行

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幸運にも知り合いの方の紹介をきっかけに、今でも現役で広島でJリーグ入りを目指しているクラブでサッカーを続けています。クラブ発展への手助けができればと目標を切り替え頑張っています。

イギリスで体感したことは、今でもよく覚えています。

芝生のピッチ、

まるでラグビーのようにぶつかり合う魂のこもったサッカー、

ストレートな感情表現、

観客との距離、

木製のスタンド、

試合後のビール。

これらのフットボールの雰囲気と経験を少しでも伝え、イギリスのサッカーや暮らしに興味を持ってもらえれば嬉しいかぎりです。

また、実際に留学を考えている方へは出発前に現地の様子を知る情報として活用いただければと思います。

それでは、また! 玉井リョウヘイ

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編集後記

リョウさんとはロンドンで定期的に会い、地元のセミプロクラブでプレーする彼の話を興味深く聞いていました。

サッカーの友達が増えるごとに、彼の英語も上手になっているなと感じると同時に、「おれももっとやんなきゃ!がむしゃら!」と刺激を受けていました。

アルバイトで汗を流しながらトレーニングに向かい、日本人が誰もいない日曜日の勝負の世界に挑む時間は、必ず今の地でいきるであろうと思います。

海外で学んだことを日本のサッカーに還元するって、そんな簡単な話ではないですが、彼のように自主的に動きづつけ、壁を登り続ける人が増えることが日本サッカーの発展に必ず繋がると信じてやまないっす!

第1回はこちら(ガムシャラに挑んだチーム探し)
第2回はこちら(イギリスと日本サッカーの違い)

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