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【留学生紹介】春休みを利用して夢見たロンドンへ1か月留学した大学生

今回はコーチ留学生のご紹介です。
1か月の留学が終わる前日に取材させていただきました!


まずは自己紹介と、コーチを目指した経緯を教えてください。

菊池 優斗(きくち ゆうと)2003年生まれの20歳です。
今は仙台にある大学に通っていて、春休みを利用して1か月のコーチ留学に来ました。
中学生の頃、プレミアリーグの試合を見ていたときに試合前後のインタビューなどで選手よりも監督にフォーカスして放映していることに気づいて、指導者に対して憧れを感じるようになりました。
それが指導者に興味をもったきっかけで、大学生になったときにサッカーのコーチのアルバイトを始めました。
コーチを始めて今2年くらいで、小学生と中学生に指導しています。

コーチになるにあたって何か準備はしましたか?

指導者はサッカーの戦術とか技術的なことを教えると思っていたので、コーチになる前に独学で勉強していたんですけど、いざコーチを始めてみたらそれよりも子どもへの接し方とかコミュニケーションの取り方とか人との関わり方がまず重要だということに気付きました。
言動や振る舞いは子どもたちもよく見ていますし、良いコミュニケーションは指導するうえで信頼を得るために欠かせないものだと感じています。
まずは指導できる基盤を築いて、それがあって初めて技術的な指導をすることができます。
なので今はリーダーシップを身に着けたり人間関係構築に関わることを優先して学んでいます。

日本で培った経験はロンドンでも活かせていますか?

渡英前に目的・意義を2つ決めて来たんですが、一つ目はロンドンの子どもたちが日本の子どもたちと比べてどういう環境でサッカーしてるか確認するということ、二つ目は二年間自分が培ってきた指導力や大切にしてきた軸がロンドンでも通用するか確認するということです。
目的でもあったので、二つ目についてはかなり意識して1か月過ごしました。
指導自体はこちらでも自分の軸を曲げずに日本での経験を活かして指導することができたかなと思いますが、全てを出し切れなかったです。
それは自分の言語力が大きな壁になっていたと感じたのでまた言語力を磨いてロンドンへ帰ってきて再チャレンジしたいと思いますね。
大学卒業後に就職するか、イギリスへ留学するか悩んでいたので、またここへ戻ってきたいと決断できるいい機会になりました。

なぜ留学先にイギリス・ロンドンを選んだんですか?

プレミアリーグが好きなので、現地で観戦してみたかったですし、指導者の憧れを作ってくれたのもイギリスのプレミアリーグだったのでロンドンを選びました。大学でもフランスやドイツだと留学プログラムは用意されていたんですがイギリス以外考えられなかったので個人でロンドンに来ました。
サッカー文化が根付いているこの国に来て、国民がどのようにサッカーを楽しんでいるか、監督がどれだけ重要視されているかを実際に目で見て肌で感じてみたかったんです。
どこか海外へ留学してみたいなというより、イギリスに留学してみたかったですね。

実際にイギリスに来てみてどうですか?

イギリスは日常での幸せを感じやすいなと思いました。
個人的に日本は格差社会を感じやすくて、全てが整っていることが当たり前で幸せへのハードルが高いと思うんですけど、イギリスでは仕事を早く終えて夕飯は家族全員で食べて、たまにはパブにお酒を飲みに行く、休日は公園で犬と散歩して、スポーツして寝転がってゆっくり時間を過ごす。
それがあれば十分な気がして、それが自分の幸福感にも合っていてすごく幸せだなと思いました。

滞在方法はホームステイだと思いますが、ホームステイ先での生活はどうですか?

本当にめちゃくちゃいい環境ですね。
毎日夕食を食べたあとにホストマザーと2時間くらい話すんですよ。
自分の英語力を向上させたくて積極的に話すんですが、それに毎日付き合ってくれます。
この単語とこの単語の意味の違いは何かとか質問して、毎日丁寧に英語を教えてくれるし、この言い回しのほうが自然だよとかネイティブの言葉を教えてくれます。
僕が話すだけじゃなくて今日はどうだった?明日は何するの?とかよく話してくれます。
勉強のためだけじゃなくて話していて楽しいので毎日2時間、3時間話ができたのかなと思います。
ご飯も作ってくれるんですが、1回も同じ料理は出されたことはなくて少し変えてくれたり、デザートも毎回つけてくれました。
お互いにリスペクトしあえていて、居心地がよかったです。

2時間も英語を使って話ができるのはすごいですね。

大学では英語を専攻していて、少し自分が英語が話せることもあると思うんですけど、1か月だけの滞在だったので絶対にこの1か月なにも無駄にしたくないと思っていました。
ミスを怖がっても仕方がないし、むしろミスするために積極的に話しました。
お店で注文することも最初は緊張しましたし、イライラされることもあったんですが、
ミスしてもそれを学んで次はやり直せばいいし、何もしないで時間を過ごすより挑戦したいと思っていました。
1か月経って、今では店員さんとも嫌な顔をされずに自然と話すことができます(笑)
そうやって自分で成長を感じることもできたので充実した時間を過ごせてよかったなと思いますね。

ロンドンに来る前に不安だったことはありますか?

やっぱり英語が不安でしたね。日本で英語の勉強はしていましたけど、自分の英語が通じるのか、イギリスのアクセントは理解できるのか、自分の英語でコーチングできるのか不安でした。
あとは生活面で怪我しないか、犯罪に巻き込まれないかも不安でした。
想像していたよりもロンドンは穏やかで犯罪の面では来てみて安心しました。
チームでは思春期の子どもたちも初対面である僕のコーチングをしっかり聞いて実践してくれて、素直でいい子たちばかりです。

ロンドンに来て嬉しかったことはありますか?

まずプレミアリーグを観にいけたことは嬉しかったですね。
チェルシー、マンチェスターシティ、リバプールなど7試合観にいけました!
時間もお金も惜しみなく使いました(笑)
あとは人が優しいですよね。店員さんも別れるときはHave a nice day!やTake care!と必ず声を掛けてくれますし、パブでお酒を飲んでいるときも違うテーブルの人が声を掛けてくれたり人とのコミュニケーションが自然と生まれて現地の生活に溶け込めている感じがして嬉しかったです。
チームのコーチたちにも本当に感謝しています。初めてロンドンに来て、右も左も分からない僕にみんながアドバイスをくれて、短い期間の滞在ですけど一緒に時間を過ごそうとパブやご飯に誘ってくれてチームの一員になれた気がして嬉しかったです。
ここを離れるのはすごくすごく寂しいです。

留学を検討している人へメッセージをお願いします。

このブログを読んでいるということは少なからず渡英留学に来てみたいという気持ちがあるのだと思います。
その気持ちを急がなくてもいいから捨てずに持っていてほしいなと思います。
やっぱりお金や言語、気持ちの面でも不安になることはたくさんあると思いますが、
日本を飛び出して海外で生活できるチャンスはそんなに多くないと思うので、その時間を無駄にしてほしくないなと思います。
流暢に英語を話して上手にプレーして上手に指導しなきゃいけないとかハードルを高く持ってしまうと思うんですよね。
でもそんなに全部をすぐにすべて上手くやれる人なんで絶対にいない。
たくさんミスしてもいいし、そのミスが絶対今後の糧になるし未来につながっていく。
迷っているなら絶対に絶対来るべきです!


夢にまで見たロンドン、さらにその夢を自分の力で膨らませて日本に持って帰れたのだとインタビューを通して思いました。
また戻って来てくれることを願っています。
優斗さん、取材のご協力をありがとうございました!

【留学生紹介】大学入学前に渡英を決意!彼がロンドンで得たものとは?

選手留学生のご紹介です。


まずは自己紹介をお願いします。

藤巻 勇也(ふじまき ゆうや)、2005年生まれの18歳です。
6歳頃からサッカーを始めました。
高校はサッカーで推薦入学をすることができたので、今は地元を離れて寮生活をしています。
現在春休みなのでその期間を利用してロンドンへ留学に来ています。
ロンドンには約1か月の滞在予定で、日本に戻ったら大学でもサッカーを続けることを決めています。
ポジションはFWです。

なぜ留学に来ようと思いましたか?

高校に入学した頃からチームの監督に将来は海外でプレーがしたいと伝えていて、その頃は高校を卒業したらすぐにヨーロッパへ移住してサッカーをやりたいと思っていました。
欧州はサッカーが一番発達しているし、自分もその環境に行けば高いレベルが目指せると考えていたからです。
しかし、高校生活でサッカーをやるうちに、海外に出る前に国内でもまだ成長できるはずだと国内の大学に進学を決めました。
進路を決定後、僕の夢を覚えていてくれた監督が春休みを利用して行けるロンドンの留学先の紹介をしてくれました。
いろんな欧州の国に興味を持っていて、ロンドン留学が終わったらスペインにも滞在してサッカーの文化に触れる予定です。

ロンドンに来て、実際ににプレーしてみてどうですか?

まず感じたのは選手が常に積極的にプレーしているということです。
日本だと監督が求めている型にハマるようにプレーしていく人が多い印象を持っていましたが、ロンドンではまず自分の個性・強みを全面に出してプレーしている人が多いと感じます。
自分を出してそれを監督・コーチに認めてもらうといったかんじです。
失敗することを恐れていなくて、全力で声を出して、動いて、自分を試合で起用してもらうために積極的にアピールしていますね。
同じ18歳の選手でも、体格・フィジカル・スピード・積極性も全く違って驚きましたし、刺激を受けました。
同世代の選手もいますが、経験豊富な年上の選手も一緒にプレーできるので、直接プレーしながら選手からアドバイスを貰えることは今まであまりなかったので嬉しいです。
チームの雰囲もすごくいいと思います。

ロンドンでの生活はどうですか?

いい街ですね。イメージしていたより治安はいいです。
日本から来ましたと話すと、いい印象を持ってくれる人が多いです。
風景が綺麗で、公共交通機関は発達してますし、キャッシュレスで生活しやすいです。
プレミアリーグも大好きで、滞在中にエミレーツスタジアムへ試合観戦に行く予定にしていています。楽しみです。

留学するにあたって不安だったことはありますか?

英語があまり得意ではなかったので、自分が思っていることをきちんと伝えられるか、聞き取れるか不安でした。
実際に来てみて、なんとか伝えられるし、何度か聞き返すこともありますが、コミュニケーションできています。

留学を検討している人へメッセージがあればお願いします。

来てみないと意識は変わらないです。
誰かから聞いたり、映像で見たり、想像してただけでは分からなかったものが分かるようになります。
来てみて実際に感じてほしいなと思います。


『百聞は一見に如かず』その通りですね。

「やってみたい」と「やってみた」の間にはとても大きな差が生まれると思います。

勇也さん、取材のご協力をありがとうございました!