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【インターンシップ】イギリスの大学生のインターンシップ体験記

今回は、大学のインターンシップ制度を利用して、Football Samurai Academyでインターンシップを行なっている、中川圭太君にインタビューを行いました。中川君は、高校時代にベトナムのインターナショナルスクールに通い、その後イギリスのグロスターシャー大学に入学しました。
様々なバックグラウンドを持つ中川君の経験談を、これから留学を希望する方々は、ぜひ参考にしてみてください。

Profile
名前:中川 圭太
年齢:22歳
留学先:イギリス
大学名:グロスターシャー大学(University of Gloucestershire)
インターンシップ先:Football Samurai Academy
インターンシップ期間:2020年8月5日〜2021年7月下旬予定

・これまでの留学経験について教えてください。

これまでの留学経験は、4年間です。イギリスに留学する前は、日本の高校に1年の冬まで通っていました。それが親の転勤をきっかけにベトナムに引っ越すことになって、ベトナムのインターナショナルスクールに2年半通いました。そのインターナショナルスクールはアメリカンでしたが、生徒のほとんどは現地のベトナム人や韓国人が多かったです。その後、2017年8月頃からイギリスの語学学校に転入しました。語学学校への転入理由は、大学と提携していたので、そのまま大学へ進学できることが決め手でした。1年間、語学学校に通った後、2018年9月からグロスターシャー大学に通い始めました。

・語学学校では主にどんなことを勉強していましたか。

英語学習と大学入学前の事前学習です。事前学習は、私の学部がスポーツや経営に関連していることもあり、ビジネスや会計などを勉強していました。

・大学では主にどんなことを勉強していますか。

スポーツ関連のコースに所属して、マーケティング・ビジネス・ヒューマンリソース・ソシオロジー・ツーリズムなどを勉強しています。スポーツチームの運営がどうなっているのか、ワールドカップなどの国際大会やイベントの企画運営も学んでいます。また、観光関連の授業もあり、旅行のツアーのプランがどう作られているかを学ぶこともあります。

・学生生活について、教えてください。

日本の大学は丸一日授業があると思いますが、イギリスの大学は週に3日しかないことがあります。とにかく休みが結構多いです。夏休みは2〜3ヶ月もあります。また、先生によっては、2時間の授業を1時間半で終わらせたり、授業を忘れて来なかったりして、とてもルーズです。日本のように出席で評価されるのではなく、出席なしでも課題の評価で成績が決まりますので、普通に授業に来ない人もいますが、課題が良ければ成績がいいという評価になっています。また、毎週水曜日はスポーツデイと言い、授業がありません。部活の試合が水曜日に組まれてて、部活に入ってる人は試合をし、入ってない人は見に来たりしています。部活は日本と違って、土日に試合がなく、水曜日が試合日です。

・部活などには入っていますか。

サッカー部に入ってたり、大学のコミュニティに参加しています。

・大学が実施するインターンシップについて、教えてください。

イギリスではインターンシップのことをPlacementと言って、それが含まれている大学のコースはサンドイッチコースと呼ばれています。私の学校は、全部のコースがこのコースに含まれていて、社会人になる前の経験として学校が奨励しています。

・大学のインターンシップ制度を利用し、Football Samurai Academyをインターンシップ先に選ばれました。決めた理由は何でしたか。

インターンシップは日本の会社でも出来ましたが、せっかくビザがあるので、イギリスでやりたかったです。現在の専攻のコースがスポーツビジネスマネジメントのため、スポーツの経験が欲しいと思い、探し始めました。Football Samurai Academyは日系のサッカースクールで、英語も話す機会があります。また、外国人のコーチが所属していたり、様々なイベントも開催していて、大学の経験とリンクしていることもあり、選びました。

・インターンシップではどんなことをしていますか。

コーチング、チーム関連の作業(報告書作成など)、メールの対応を主にやっています。今後は自分でイベントを開催して行きたいです。サッカーのイベントやコロナの制限が緩和されれば、チーム遠征や施設見学とかも企画してみたいです。

・とある一日(一日のスケジュール)
8:30 起床/準備
10:00 出社
10:00ー12:00
・メール確認
・資料作り
・SNS更新
・翻訳作業など
12:00 昼食
13:00ー16:30
・リーグ戦の報告書作り
・HPアップロード
・練習メニューの作成
・練習の準備など
16:30ー18:00
・U12を担当し、コーチング
18:30 帰宅
19:00 夕食の準備/夕食
21:00 プレミアリーグの試合観戦/フリータイム
23:00 就寝準備
24:00 就寝

・休日はどのように過ごしていますか。

一人で出かけたり、友達とパブに出かけたり。土曜日の試合後に、チームメイトとパブでサッカー観戦を良くしています。最近は、仲良しの友達3人と5kmのランニングをしています。

・グロスターシャーとロンドンの違いは何ですか。

ロンドンに住むのは、初めてですが、住みやすいです。大学のあるグロスターシャーは観光やショッピングのできる場所が少なく、行動範囲が決まってきてしまいますが、ロンドンはいろんな遊びやショッピングなどが多いので、楽しみが多くて尽きることがないです。

・インターンシップで感じた壁はありますか。

コーチングです。今までは教えられてきた側で楽でしたが、今は教えている側なので大変です。子供をまとめたり、練習のメニューを考えるときに、自分がこういうことを練習でさせたいというよりも、どういう練習をしたら選手が向上するかを考えるのがとても難しいです。自分の知識の無さを痛感しています。自分で考えているときはうまくいきますが、それを選手に説明するときに、うまく伝えられない。どう伝えればいいかが難しいです。いろんな人の説明の仕方を見たり、リサーチすることで、向上していきたいと思ってます。

・インターンシップ中の費用はどれくらいですか。

主な出費の内訳
下宿費:約15万円/月
食費:約2万円/月
交際費など:約1.5万円/月
渡航費:約15万円
生活用品:約1万円
その他雑費など:約1万円/月

・インターンシップの学びは何ですか。

約4ヶ月間、インターンシップを経験していますが、仕事の進め方やサッカークラブのまとめ方を教わっています。1日の仕事の流れや事務作業、資料の作り方を学んだり、サッカーチームのコーチもやっているのでチームをまとめたりすることも大きな学びになっています。

・これまでの留学やインターンシップを通じて身についたことは何ですか。

コミュニケーション能力です。いろんな世代の人と交流し、話す機会が増え、自分から発信しようという気持ちになっています。また、マネジメント能力も身についたと思っています。作業の流れを読みながら、1日の行動の流れを見て、今何を優先的にやるべきかを考えて取り組めるようになりました。

・インターンシップ後の自分について、簡単に教えてください。

このインターンシップを通じて得た、コミュニケーション能力や発信力を生かして、残りの大学生活の満喫と社会人になるための準備をして行きたいです。

・留学に悩んでいる皆さんへ

他国を見ることは楽しいことですし、期間はどうであれ、留学することでいろんな文化が学べたり、いろんな人に出会って人生観が変わるので、他の地に足を踏み入れることがいいことです。
私は海外に来て、自分なりにコミュニケーション能力が上がったと思っています。昔は人見知りでしたが、他国に来たことで、自分からの発信が必要と気づいたので、そういう意味では大きく成長しました。

けいたくん、ありがとうございました!

【女子サッカー留学】元なでしこリーガーのイングランドサッカー留学

今回は2020年夏からイングランドでサッカー留学をスタートした大野美知さん(ミノリ)と和田奈央子(ナオコ)さんにイングランド留学について語ってもらいました。
元なでしこリーガーの2人が実感したイングランドサッカーや現地での生活とは・・・?


左:ナオコ、右:ミノリ

まずはじめにイングランドにくるまでの経歴を教えてください。

ナオコ:
「中学高校時代はJFAアカデミー福島というチームでプレーをしました。その後、早稲田大学に通いながら浦和レッズレディースでプレーをしていました。大学卒業後はノジマステラ相模原に4年在籍した後、オーストラリアで3ヵ月プレーをしたのですが、その時にちょうどコロナで帰国することになってしまいました。それから入国後に自主隔離の必要ないイングランドに留学して現地でサッカーをしています。」

ミノリ:
「私は中学生の時は男子と一緒に学校のサッカー部でプレーしていました。その後、大阪桐蔭高校・姫路獨協大学と進学して、伊賀FCくノ一・愛媛FCレディースに所属した後、ナオコと一緒でオーストラリアで3か月ほどプレーしました。」

オーストラリアから帰国した後に、イングランド留学を決めたのはどうしてですか。

ミノリ:
「次のシーズンにはオーストラリアに戻る計画だったので、英語の勉強ができるところを探していました。その中で、最初はカナダに行こうと思ったんですが、カナダは入国後に2週間隔離があったので断念しました。そこで調べてみるとイギリスは2週間隔離が必要ないということだったので、それが決め手です。」

ナオコ:
「日本に帰国した時はすぐにオーストラリアに戻れると思っていたんですが、それがコロナの影響ですぐには難しくなってきて、だったらこの期間に英語力を伸ばせるところがいいと思いました。」

今2人が所属しているチームはどこですか。

ナオコ:
「Actonians(アクトニアンズ)というチームでプレーしています。所属しているリーグは、FA Women’s National League South East Division 1で、プレミアリーグから数えると3部のリーグです。」

2人は日本の1部リーグ、オーストラリアの2部リーグ、そしてイングランドの3部と経験してきているわけですが、イングランド3部は他の2か国と比べてレベルはどうですか?

ナオコ:
「技術的な面ではあまりレベルは高くないです。ビルドアップとかも組み立ててくるチームはほとんど無いです。ただ、フィジカルレベルには本当に驚かされました。オーストラリアよりもフィジカル的に優れた選手が多いです。ここに関しては日本とは比べ物にならないです。」

ミノリ:
「イングランドもオーストラリアもフィジカルは凄いですね。日本では経験できないです。」

そういったフィジカルレベルが高い中でプレーするのはやりにくさを感じますか。

ナオコ:
「このタイミングでボールが欲しいのに、来ない!とか、人がいるはずのところに居ない!とか、そういったやりにくさは感じますが、逆に言えば足元の技術で他の選手には無いものを見せることができるので、そういった強みはあります。しかし、もっとこのフィジカルレベルに慣れないといけないなと思います。」

ミノリ:
「サッカーの時の気迫みたいなものが、日本と海外では全然違います。戦う姿勢とか球際の激しさとか。今では日本がすごく緩く感じます。勝負にこだわる度合いが全く違います。」

ナオコ:
「練習試合でも、負けるとお葬式みたいな雰囲気になります。これは、日本じゃありえない。」


2人の出場した試合の様子

練習環境などはどうですか。

ナオコ:
「平日練習は1回だけで少ないんですけど、2時間の練習で内容はかなりしっかりしています。ゲーム形式の練習でも、0-1で負けている状況を想定してやるといった工夫もあります。あとは、練習でもかなり激しいプレーを要求されるのが日本と違うところです。相手をケガさせないように気を付ける、といった考えはありません。」

ミノリ:
「ウォームアップの時からもう怖いですね(笑)。試合前の簡単なポゼッションのトレーニングでも『おいおい!』となるようなプレーがあったりします。」

チームメイトとのコミュニケーション等はうまく取れていますか。

ミノリ:
「チームメイトはみんなめっちゃフレンドリーで、親しく接してくれます。『こんにちは~』って覚えてみんな言ってくれます(笑)」

ナオコ:
「みんな切り替えがうまいです。サッカーのオンとオフでは人が違うみたいな。」

やはり、ロンドンのチームというだけあって、様々な人種の人がいるんですか。

ナオコ:
「そうですね。うちのチームは他のチームに比べて黒人の選手が多いように思います。」

ミノリ:
「ニュージーランド人のサイドバックの選手がいて、その人は年代別の代表選手だったそうです。」

二人とも語学学校に通いながらの生活ですが、一日の流れはどのような感じですか。

ミノリ:
「9時30分から12時30分まで語学学校に通って、午後はサムライでコーチング活動をしたり勉強をしたりしています。練習がある日は7時からなので、それまではロンドン市内をフラフラしたりしています。」


2人ともフットボールサムライアカデミーのコーチングに協力してくれており、女の子たちの刺激になっています。

2人が通っている語学学校について教えてください。

ナオコ:
「学校はHammersmithの近くにあります。ちょうど住んでいる場所とロンドン中心部の中間のあたりにあります。2人ともクラスが一緒で、先生やクラスメイトと一緒に授業が進んでいきます。」

ミノリ:
「私たちの学校は、カランメソッドという勉強法を取り入れています。先生が喋った文を聞いた後に、自分で繰り返すということを反復して行って英語を習得するというやり方なんですが、先生の話すスピードはネイティブレベルなので、これを3時間続けていくのはものすごく疲れます。あとは、ディクテーション(書き取り)なんかも授業中に行います。大変ですが、中身の詰まった授業で英語が身についていると実感できています。」

住んでいる家はどのようなところですか。

ミノリ:
「私は、少し前まではイギリス人家庭にホームステイしていたんですが、現在はイギリス人2人とシェアハウスしています。ホームステイ先はFootball@UKの紹介で、シェアハウスはSpare Roomというサイトを使って見つけました。今のところ問題なく快適に過ごせています。」

ナオコ:
「私はFootball@UKの紹介で部屋を借りています。建物は若干古いですが、アクセスのいいところです。ただ、ロンドンは物価が高く、思ったより家賃が高くて少し驚きました。」

イギリスで食事はどうしていますか。

ミノリ:
「自炊か、外食です。自炊の材料はスーパーで購入して、外食の時はEaling Broadwayというショッピングセンターがあるので、よくその周辺に行きます。」

ナオコ:
「私も基本は自炊です。自炊していれば食費はあまりかさばらないですが、外食は物価が高い分、出費がいたいです。」

コロナの影響で制限が多いかと思いますが、どこか旅行には行きましたか。

ナオコ:
「ビッグベンとかロンドンタワーなど、ロンドン市内は一通り回りました。」

ミノリ:
「あとはカムデンマーケットに行きました。そこが一番面白かったかもしれません。何も買わなかったけど、屋台で食べ物を食べたりしてぶらぶらしました。」

コロナの影響を感じることはありますか。

ナオコ:
「今はみんなマスクしていますね。マスクしていないとバスに乗せてもらえなかったり。」

ミノリ:
「私は実際に、バスに乗る際に、マスクしてなくてドアも開けてもらえなかったことがあります。運転手もジェスチャーでマスクつけろって言ってて。乗車後にマスクつけようと思っていたので、つけたらすぐ乗せてくれましたが、こんなに厳しいんだと驚きました。マスク持ってないとそのまま置いて行かれます(笑)」

ナオコ:
「あとは、レストランなどに入るときは必ず手を消毒させられて、誰がお店に来たかわかるようにQRコード読まなきゃいけなかったりします。」

最後に、日本から持ってきたらよかったな、と思った物はありますか。

ナオコ:
「渡英したのが8月で日本は猛暑の真っただ中だったので、冬の備えが不十分でした。8月なのに朝は12,3℃しかないって日もあったので。今は冬用の服が欲しいです(笑)」

ナオコさん、ミノリさん、ありがとうございました!

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【長期留学】イギリスでサッカー選手・コーチとして生活してみた!

今回は2020年春まで、イギリスでサッカー留学を行っていたタク君とソウタ君にインタビューをしました。新型コロナ禍の影響もあり、予定より少しだけ早く帰国となってしまいましたが、ビデオ通話でイギリスサッカー留学の魅力と体験談をお聞きしました。

2人とも2019年夏に11か月の長期留学をスタートし、ソウタ君はコーチング留学、タク君は選手留学のプログラムでした。

まずはじめにイギリス留学をする前は日本で何をしていましたか?

タク:
「高校在学中に海外留学をしたいと思い、卒業後にアルバイト等で貯金をしていました。」

ソウタ:
「僕も大学生の時に留学をしたいと思って、卒業してからアパレルで働いて留学費を稼ぎました。」

どうして海外に留学をしたいと考えるようになったのですか?

タク:
「大学でサッカーをやることも考えてはいたんですが、大学生になって遊ぶばっかりになってしまうんじゃないかと思い、他の選択肢を考えるようになりました。親とも相談する中で、海外でサッカーに集中するのもアリなんじゃないかとアドバイスをもらってから留学を意識するようになりました。」

ソウタ:
「もともとサッカー関係の仕事に就いてみたかったんですが、選手としてはそこまで実績があるわけではないので、海外で指導者ライセンスなどを取得することで、少しでも箔を付けられたらいいなと思って、留学することにしました。」

最近では海外留学といってもスペインやドイツなど多くの選択肢があると思いますが、なぜイングランドを選んだんですか?

タク:
「親戚の知り合いが、FOOTBALL@UKのことを知っていて教えてもらったことがきっかけです。あとは英語圏でサッカーができるということが大きな魅力でした。」

ソウタ:
「学生時代に旅行でドイツやイギリスに行くことがあり、イギリスがどのような国なのかを、なんとなく知っていたことが理由の一つです。イギリスという国の雰囲気や人が好きで、治安も悪くなかったので。また、スペイン留学も考えていたのですが、やはり英語圏に留学することでサッカーの勉強に取り組みやすいということでイギリス留学に決めました。」

タク君は、実際にイングランド11部のチームに所属してプレーしていく中で、留学開始前に想像していたものと「違う」と感じることはありましたか?

タク:
「留学前から体のサイズとかは違うんだろうと思っていましたが、実際には想像以上に大きくて・・・(笑)。そのフィジカルの差を他の何かで埋めることの対応が難しかったです。相手が自分と同じくらいの身長でもパワーが全然違うので、そこをどうするのかをずっと考えてプレーしていました。相手にボールを触らせないようなコントロールをより意識することで成長につながったと思います。改めてテクニックの重要性に気が付かされました。」

他に、日本のサッカー文化とイギリスのサッカー文化で違うと感じたことはありますか?

タク:
「そうですね。観客がすごかったです。リーグ戦では11部なのに相手サポーターが数百人来たりして、なかなかそういった経験がなかったのでものすごく緊張しました。また、練習試合なのに相手サポーターに殴られたことがありました(笑)。ちょっとしたファウルだったんですけど、周りのチームメイトたちがヒートアップして小競り合いになったところで、なぜか観客が割り込んできて殴られました(笑)。この時にイギリスだなぁと感じました(笑)。練習試合なのにって・・・」

 

では、2人にFAコーチングライセンスについてお聞きします。実際に、FAライセンスレベル1を受講してみたわけですが、英語で行われる講習会はどうでしたか?ついていけましたか?
*タク君は選手留学をしながらコーチングライセンスも取得しました。

タク:
「FAライセンスの講習を受講したのが、留学をスタートしてすぐだったので、英語力にすごく不安があったのですが、他のネイティブの受講生たちが優しくて何度も助けてくれました。僕が理解できてなさそうなところを聞いてもないのに親切に教えてくれたり、指導実践でもチューター(先生)の人たちが気を使ってゆっくり話してくれたり、時にはマンツーマンで教えてくれることもあって、非常に充実したコースになりました。」

ソウタ:
「僕も同じような経験をして、講習会の受講者はほとんどがネイティブの人たちなので、普段の語学学校で先生が話してくれるスピードや言い回しとは全く違くて、初回の講習ではかなり戸惑いました。でも、ある程度みんなと仲良くなって友達ができてくると練習や講習の中で分からないところを教えてくれるので、そこはすごくありがたかったです。」

FAレベル1の講習内容はいかかでしたか?

タク:
「まずはチューターの人が実際に指導のお手本を見せてくれます。選手役は自分たち受講生です。テーマに沿って、どのような練習をどのように行えば良いトレーニングとなるのかを教えてくれました。その後、講義なども織り交ぜながら、受講生同士でグループを作り、グループ内で指導実践の計画を立てて実際に指導をやります。」

ソウタ君はレベル2まで受講していましたが、レベル2はどのような内容でしたか?

ソウタ:
「レベル1でやっていたことを、より詳細に突っ込んで学びます。レベル1では全体を薄く広く学んだのに対し、レベル2ではそれぞれのテーマをより深く学びました。例えば、チューターが提示したトレーニングに対し、グループに分かれて解釈をしたり、発展させるといった取り組みをしました。」


 

次に、留学生活の1日を簡単に教えてください。

タク:
「朝7時30分ごろに起床して、ホストマザーが用意してくれる朝食を食べてから学校に行っていました。学校が12時ごろに終わるので、そのあとはクラスの友達と昼食を食べに行ってからジムに通っていました。その後は練習のある日は練習に行き、無い日は遊びに行くか部屋でゆっくりしていました。」

学校の後は自由な時間がたくさんあると思いますが、例えばどんなところに行きましたか?

タク:
「ソウタ君がファッションに興味があったので、一緒にLiverpool Streetに行って古着屋巡りなんかしました。」

ソウタ:
「Liverpool Streetにたくさん古着屋があって、何回か行ってお店をたくさん回りました。僕はそれ以外だと、夕方に友達とパブに行って飲んだり観光地に行ったりしました。その中でもスパーズの新しいスタジアム『トッテナムホットスパースタジアム』が一番印象的でした。」

タク:
「僕もチェルシーの試合を見に行った時が一番感動しました!サッカーやっている人にとってロンドンは観るものがいっぱいあっていいですよね!」


Liverpool Streetの様子


 

他にどんなチームの試合を観に行きましたか?

ソウタ:
「ミルウォールのスタジアムに行ってきました!チャンピオンシップ(2部)ですけどなかなか良いスタジアムでした。なんだかんだで10試合くらい観に行きましたがほとんどスパーズです。」

週末はそれぞれ試合があると思うんですが、どのように生活していましたか?

タク:
「毎週土曜日がリーグ戦なのですが、3時キックオフで6時ごろにはみんなでご飯に行ったり飲みに行くということが多かったです。」

ソウタ:
「練習や試合が終わった後はコーチ仲間と歩いてパブに行ってプレミアリーグを観戦することが多かったです。」

どこか旅行にはいきましたか?

タク:
「当時いた留学生たちとポルトガルに行ってきました。ご飯がおいしくて景色がすごく良かったです。ロンドンは近郊にたくさんの空港があって、ヨーロッパの国を旅行するにはアクセスが最高の場所だと思いました。」

ソウタ:
「ギリギリにチケットなど購入したのですが、すごく安くて驚きました。4日前に航空券と宿泊費(4泊)あわせて400ポンド(約55,000円)くらいでした。」

ご飯といえば、イギリス料理はおいしくないって本当?

ソウタ:
「パブやレストランで食べるご飯は普通ですが、いわゆる家庭料理はおいしくはないです(笑)。ただ、ホームステイ先がイタリア系の方の家だったので、パスタなどは美味しくいただきました。」

タク:
「僕はお昼ご飯によくスーパーの£3 mealというものを買って食べていました。サンドイッチ・ドリンク・スナックあわせて3ポンド(約400円)です。おいしいかと言われると普通ですが、物価の高いロンドンでは重宝しました。」

ホームステイ先は決まり事などはありましたか?

タク:
「洗濯に関してはルールがあって、自分の洗濯かごがいっぱいになったら出してくれと言われていました。毎日洗濯するのではなく、2,3日に1回程度でした。」

ソウタ:
「僕のところは何もなかったです。料理洗濯も自由で、門限等もありませんでした。」

留学中に困ったことやトラブルはありましたか?

タク:
「僕はある日突然歯がめちゃくちゃ痛くなったことがありました。僕の入っていた保険では歯医者が適用されなかったので、すごく痛くてどうしようと思ったのですが、数日したら治りました。保険の内容を確認しておくことも大事だなと感じる出来事でした。」

最後に、イギリス留学で一番良かったなと思うことを教えてください。

タク:
「サッカーの本場イングランドでサッカーができたことが一番良かったです。外国人からも、現地にいる日本人からもいろいろなプレーを学んで吸収することができました。」

ソウタ:
「学校で知り合ったいろいろな国の人たちと交流できたことはすごく良かったです。あとは、イングランドは生活の中にサッカーが溶け込んでいて、非常に身近に感じることができ、日本にない文化を肌で感じることができました。イギリスの子どもたちと日本の子どもたちの違いを知ることができたのも良かったです。」

タク君、ソウタ君ありがとうございました!

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実際にコーチングで使われているサッカー英語とは!?

今回は、3ヵ月のコーチ留学に来たミキ君が、
「サッカーの指導現場で使われるイギリス英語」
について、自分の経験をもとにまとめてくれました。

彼は、Football Samurai AcademyにてSimonさんのアシスタントを務めていました。
Simonさんのコーチングについては
18歳のイギリス長期コーチ留学-プロコーチから学んだこと-
でご覧いただけます。

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3ヵ月のコーチング留学でロンドンに来たミキです!

私は、3ヵ月の留学中に、Football Samurai Academyという日系クラブチームにて、ユース年代のアシスタントコーチを担当しました。その中でも、主に、U-14のカテゴリーを中心に練習や試合に帯同しました。

U-14のプレイヤーは、おおよそ日本語話者が4割、バイリンガルが4割、英語話者が2割といった割合でした。そして、U-14を指導するのはSimonさんという一見、気難しそうな中年のおじさんです。彼は当然英語話者ですので、トレーニングの説明や指示はすべて英語で行われます。日本語話者には、バイリンガルのプレイヤーが簡潔に通訳して、Simonさんの指導は行われていきます。

Simonさんは、マンチェスター・ユナイテッドアカデミー出身で、あのベッカムと共にプレーしていたそうです。身長もそれほど高くなく、スリムとは言えないボディであったので、最初は彼に疑問の目を向けていました。しかし、その疑問もすぐに杞憂に終わります。彼の指導中に見せるボールタッチは只者ではない巧みさ。ちょっとしたパスやリフティングも技術の高さを感じました。

さて、本題に戻りましょう。ご存知の通り彼はマンチェスター出身ということもあり、私のようにずっと日本で英語を学んできた日本人にとって、発言が聞き取りにくいことが多々ありました。しかし、私はリスニングの訓練だと自らに言い聞かせ、可能な限りメモをするように努め、この記事を書くに至っています。
それでは、とある日のトレーニングを時系列順に見ていきましょう!

《ウォーミングアップ編》
まずはウォーミングアップです。彼の”Jog!”の声がかかるとプレイヤーは半径10mほどの円を作り、ジョグをはじめます。
次に”Heels”の合図で左右の足のかかとを交互に触りながらジョグをします。10秒ほどで普通のジョグに戻りますが、”Knees”の合図で今度はもも上げをしながらジョグが始まります。さらに同じ要領でサイドステップも行われます。
そして最後に“Change”の合図で5mほどダッシュが行われ、その際、円は関係なくなります。余談ですが、最初の数回の練習では、この”Change”が、私にとっては“Cheense”というように聞こえ、バイリンガルのプレイヤーに「Simon何て言ってるの?」と尋ねざるを得ないほど、リスニング力はありませんでした。

《トレーニング編》
次に、彼から”In you come!”=「みんな集まれ!」の声の後、25m×30mほどの長方形の中で4vs3+3フリーマンのトレーニングの説明が行われました。イングランドでは「フリーマン」という呼び名ではなく、“Magic man”という呼ばれ方が一般的です。ホワイトボードを用いながら、さらっと説明した後、プレイヤーにこう確認します。”Does it make sense?”この表現は彼の常套句です。単純に「わかったか?」という確認のための文となっています。

(動画はこの日の練習ではありませんが、このようにトレーニングのポイントを説明します。)

トレーニングの最初の数分で、プレイヤーがルールを理解できていないと判断した場合にはSimonさんから正しいルールでプレーするよう再度説明があります。

その後、指示はより具体的なものとなっていきます。”Win it”=「ボールを奪え(itはボールを表すことが多い)」、さらに”Shift it”=「切り替えろ」と守備から攻撃の局面における指示が続きます。さらに、ボールを奪われたプレイヤーに対しては、”Stop giving your ball away!”=「ボールを奪われるな!」と声掛けします。

また、ボールを受けたものの、慌ててしまいトラップミスやパスミスをしてしまったプレイヤーには”Don’t be panic!”=「パニックになるな」との指摘。当たり前のことかもしれませんが、それをしっかり指摘し続けることは、優れた指導者の条件の一つと思われます。

15分ほどで一度全員を集め、ルールの変更が行われました。5本パスをつないだら、ゴールにシュートすることができ、入れば3点といった、選手たちに瞬時の判断を求めるようにします。さらに、このトレーニングをうまく進めるために何が重要かについて、次のような表現で彼は表現していました。”Less is important.”これは直訳すると、「少ないことが重要である」ですが、おそらくタッチ数を減らしてプレーすることがチームとして効果的に機能するということを伝えるために発したものでしょう。ルール変更後、さらに質の高いトレーニングが繰り広げられました。

《ゲーム編》
そして、彼の練習の最後は必ずゲーム(試合)が行われます。私が驚いたのはこのゲームにおいて彼の指示は8割ほどがプレイヤーを褒めるものであったということです。当然、2割ほどは先ほどのような改善を要求するコーチングなのですが、”Good idea!””Great save!””Nice try!”といったポジティブな言葉が多くを占めます。彼は、ゲームではプレイヤーがゲームを楽しむことに重きを置いているのだと私は読み取りました。

《試合編》
それでは、試合ではどうなのでしょうか。オフシーズンの間に、6vs6(シックスビーシックス)というキーパーを含めた6人制のミニトーナメント大会に参加しました。ピッチのサイズはフットサルコートより少し大きいくらいで、試合時間は1試合10分でした。予選リーグと決勝トーナメントを戦い、その日のうちに優勝チームが決まります。このようなミニトーナメント大会が、イングランドではオフシーズンに多く開催されています。

さて、実際の試合では、「攻撃→守備」や「守備」の局面において、”Pick up”, ”Get No.10”など相手のマークを付かせる指示が多かったです。また、攻撃の際には、狭いピッチであることを意識して”Play quickly”, “Win it”, “Shifted”などと、シンプルな英語でプレイヤーの集中を途切れさせません。相手GKにプレスをかけにいったフォワードのプレイヤーに対しては、”Let him have it”=「彼にはボールを持たせろ」といった指示もとびます。またプレイヤーが攻撃時にサイドに行ってしまったときには”I need you to stay central.”=「真ん中にいてくれ」というコーチングがありました。

試合と試合の合間には、”overload”=「数的優位」をつくって攻撃することや”transfer ball quickly”=「ボールを素早く送るように」とプレイヤーに伝えていました。さらに、停滞気味の攻撃に対して、”As the ball is travelling, we need to move up”とプレイヤーに動き出しを求めます。

残念ながら、この日はチームの調子も悪く、予選リーグでの敗退となりました。解散前にチーム全員を集め、Simonさんはプレイヤーに質問します。
”What do you think of today’s game?”
それに対し、「パニックになってしまった」と選手が答えると、彼はうなずきながら次のように総括しました。
”In small area, we need to pass and move. Our principle is to win it and shifted. This is massively important. And I wanna play quickly in throw-in and set-play.”
「小さなスペースでは、パス&ムーブが必要だ。私たちのプレー原則はボールを奪い、切り替えること。それらはとても需要だ。そして、スローインやセットプレーの局面ではよりはやくプレーしたい。」

私は試合を見ていてなんとなく同じように感じてはいたものの、ここまで明確に言語化することができるSimonさんの経験と指導力に感銘を受けました。
また、競り合いの局面で負けることが多かったため、
”Do not polite in football. Have to compete.”
「フットボールでは謙虚になるな、競え」
とも言っていました。私たち日本人の弱点ともいえるところをはっきりと突いてきます。

日本に帰国する前の最後の練習で、思い切ってSimonさんに「あなたにとってベストチームはどこなのか」と質問をしました。てっきり、マンチェスター・ユナイテッド出身なので、「サー・アレックス・ファーガソン時代のマンチェスターU」という答えを期待していたのですが、なんと答えは”Manchester City”の方でした。

彼は、昔は異なるスタイルを好んでいたものの、8年程前に考えを変えたそうです。彼ほどの経歴を持っていても、学ぶことを続け、進化するフットボールに適応していく姿は指導者の鏡だと思いました。また、彼は”Football is simple”と何度も繰り返し、

「メッシはたいていシンプルな正しい判断をしている、いつもではないけど。それで常に勝ち続けている。」

というようなことを語ってくれました。(英文ではすべて聞きとれなかったです、、、)
イングランド人の指導者であっても、バルセロナやグアルディオラのフットボールを志向する姿に、日本の指導者はどう対抗していくべきなのかとふと思ってしまいました。

最後に、Simonさんによると、マンチェスターUアカデミー時代のベッカムはサブであったこと、そしてスコールズが最も優れたプレイヤーであったことを教えてくれました。

近年のイングランドのレジェンドとともにプレーしていたからこそ、見える世界もきっとあるのだろうと思います。そして同時に、彼の指導を受けることができるFootball Samurai AcademyのU-14選手のこれからの成長にも期待が高まります。

ご拝読ありがとうございました!

~サッカー英語表現まとめ~
”In you come!” 「みんな集まれ!」
“Magic man” 「フリーマン」
”Does it make sense?” 「分かったか?」
”Win it”「ボールを奪え」
”Shift it”「切り替えろ」
”Stop giving your ball away!”「ボールを奪われるな!」
”Don’t be panic!”「パニックになるな」
”Less is important.”「シンプルにプレーすることが重要だ」
”Good idea!”, ”Great save!”, ”Nice try!  誉め言葉
”Pick up”, ”Get No.10” 「マークしろ」
”Let him have it”「彼にはボールを持たせろ」
”I need you to stay central.”「真ん中にいてくれ」
”overload”「数的優位」
”transfer ball quickly”「ボールを素早く送るように」
”As the ball is travelling, we need to move up”
「ボールの移動中に動け」
”Do not polite in football. Have to compete.”
「フットボールでは謙虚になるな、競え」

18歳のイギリス長期コーチ留学~プロコーチから学んだこと~

今回は、高校卒業後、18歳でイギリスにコーチ留学に来たコウキ君が、現地のクラブチームでの指導を通して学んだことを記事にしてもらいました。

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はじめまして、私は、2019年4月からコーチ留学でイギリスに来ているコウキです。

私がコーチをするFootball Samurai Academyは現在U6からU16までのカテゴリーがあります。
私は、U8の監督としてリーグを戦いながら、U14のアシスタントコーチを監督であるSimon(サイモン)さんのもと担当しています。
今回は、そのSimonさんのアシスタントを通して、私が感じたことについてまとめてみました。

Simonさんは、選手としてはマンチェスターユナイテッドアカデミーに所属し、あのベッカム選手と一緒にプレーをしていた経歴を持ちます。
また、指導者としてはUEFA Bライセンスを保有し(UEFA A取得中)、これまでアーセナル等のプロクラブで育成年代の指導経験があります。現在もアーセナルで指導を続けています。

私が一番初めにSimonさんから教えてもらったのは、「コーチング時の立ち位置」です。
日差しの強い日の練習でいつも通りにコーチングをし終わった時に、
「太陽が自分の背後にあるとコーチング中に選手たちがまぶしくて集中できないよ」
といったことを教えてもらいました。自分にとってこの指摘は新鮮で、細かいことではあるけれど非常に大事なことだなと感じました。

Simonさんのトレーニングは常に合理的です。
選手にとって分かりやすく明確なトレーニングテーマを設定し、それに適したセットアップをします。
例えば、シーズンの序盤に、とある試合でU14は大敗してしまいました。試合後にSimonさんは「全体的に強度が低かった。ボールに対してプレッシャーに行っている選手が4人しかいなかった。」と課題を挙げていました。そして、その次の練習ではプレッシャーとネガティブトランジションをテーマにしたトレーニングでした。

ネガティブトランジションのトレーニング(7vs5)

[ルール]
小さいボックスで3vs1からスタート。青がボールを奪った瞬間から外側にいる4人の青の選手が加わり、広いコートで5vs3のポゼッション。
更に、赤がボールを奪い返したら大外の4人の赤の選手が加わり、さらに広いコートで7vs5のポゼッション。
7vs5でボールが外に出たりパスが5本つながったら終了。3vs1からやり直す。

[キーファクター]
・奪われた瞬間の切り替え(近い選手がボールを即座に奪いに行く)
・ボールホルダーとディフェンダー距離
・カバーリング、バランスをとる選手の距離感

[オプション]
・ゴールをセットし、7vs5でパスを5本回したらシュートにする

私の感じるSimonさんから学んだ大事なことが3つあります。

1つ目は、選手たちへの問いかけの多さと質です。
答えを知っている人からすれば質問することなんて時間の無駄のように感じますが、育成年代の選手たちが「自分たちで答えを考え、そこにたどり着くこと」が本当の意味で理解するということで最も大事なのです。そのためにも選手たちを導くような「質問力」が選手を育てるのだなと思います。

2つ目が知識に裏付けられた細部にわたるコーチングです。
例えば、具体的な分かりやすい基準を選手たちに与えます。「プレッシャーをかけても追い込めていない状況が6秒続いたら、自分のポジションに戻ってディフェンスの形を整える」などです。もちろんこれには正しい知識と選手たちにどんなサッカーをしてほしいかというビジョンが必要だと思います。
さらに言うと、FAコーチングライセンスレベル2の講習会では「目の見えない人や耳の聞こえない人がいたとしても全員に自分の伝えたいことが理解できるようにコーチングできるようにしなさい」と教えられました。自分も意識してはいますが、いまだに雑になってしまうことが多々あります。


トレーニングのプラン

3つ目は人間性です。
どれだけ正しいことや素晴らしいことを言っても、信頼されていなかったり、発言が曖昧なコーチに対して子供たちは聞く耳を持つでしょうか。
選手たちに媚を売る必要は全くありませんが、選手から好かれるということは非常に大事なことだとSimonさんのアシスタントを半年間務めて感じました。

今はインターネットやSNSを使って、日本国内や海外のトップレベルのトレーニングメニューを知識として得ることのできる時代です。しかし、高い能力と豊かな経験を持った指導者と同じ現場に立って学ぶ機会は日本ではなかなか無いと思います。
ですが、FAコーチングライセンス講習会のチューター(先生)とさらにSimonさんのような複数の素晴らしい指導者から学ぶことがここではできます。なんといってもSimonさんに直接質問ができるというのは非常に大きなチャンスになります。
ネイティブばかりのFAコーチングライセンス講習会で質問をするのは勇気が必要ですが、Simonさんは私が聞いたことに対して丁寧に答えてくれます。(見た目はちょっと怖いですが、何でも親身になって答えてくれる優しい人です)

このように、私がSimonさんのトレーニングや試合でのコーチングや振舞いを見て感じ、学んだことを簡単にまとめて書かせていただきました。コーチ経験の全くなかった私ですが、Simonさんからコーチングについて学んだことを、自分のトレーニングにも生かしながら成長していきたいと思います。

指導者留学を考え中の皆さん日本では得ることのできない機会と経験を得てみませんか?

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