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2013年の夏にFAインターナショナルコーチングライセンス取得。日本人離れした長身(約190cm)。日本のコーチングライセンス(GKを含めて)、教育免許をもつため、英国でのコーチング経験をつづり、日英の育成方針の違いも紹介していきます。

Jリーグ監督も取得しているFAインターナショナルライセンスとは?PART3

Jリーグ監督や世界各地のプロコーチも取得している、 FAインターナショナルコーチングライセンスを知っていますか?

FAコーチングライセンスは、本マガジンでも紹介しましたが、インターナショナルという名がつくライセンス講習では、いったいどのような内容でコーチング講習が行われているのでしょうか?

昨年の夏、サッカーの母国でインターナショナルライセンス取得をした植野トオルさんにFAインターナショナルコーチングライセンスについて詳しく綴ってもらいました。

自身の経験をもとに書いてくれたシリーズも今回で最終回です。

第1回はこちらから → インターナショナルコーチングライセンスとは?

第2回はこちらから → FAレベル2の内容はむずかしい

講習はLEVEL2からUEFA B ライセンスの内容へ

FA LEVEL2の内容終了後はUEFA Bライセンスの内容を学びます。

インター3 1

LEVEL 2とUEFA Bライセンスの講習での内容の大きな違いは以下の2点。

・5vs5から8vs8以上へと指導の対象人数の変更
・基本技術指導中心からより戦術・実践的な指導

インター3 2見にくいですが、目次です。より細かい内容でポジションや様々な状況をイメージしてテーマが作られています。

講習でのスケジュールは大きな変化もなく、この目次の中からいくつかテーマが絞られ、受講生が選手役となり、インストラクターの指導を学びます。

インター3 3GKセッションでの一場面

GKセッションでは
1)クロスへの対応、
2)クロスからの攻撃を中心としたファンクショントレーニングを行いました。このファンクショントレーニングがLEVEL 2との大きな違いです。

僕自身、GK経験者なものでこのセッションはメインでやらせてもらいましたがやはり褒めるポイントがうまい!

ミスをした選手がいても、そこから凹ませずに、プレーヤーをのせるのが上手でした!なので気持ちを切り替えてまた次にチャレンジしよう!と、どんどん意欲が湧いていきます。

どのような声を掛けて選手たちのやる気を伸ばしていくかは、本当に学ぶべき点のひとつです!

インター3 4後半の講習ではフルピッチサイズを完備した室内練習場で全て行いました。人工芝は最高でした。イギリス特有の天候にも左右されず、思いっきりプレーできます。

4日間、講義→実技→講義→実技、を繰り返し、一通りのテーマを学びます。

本来のUEFA Bライセンス講習では半年かけて学んでいくものを一気に駆け抜けていきますので、本来の講習よりも広く浅い内容になってしまうかとは思います。

ですが、インスタラクターは丁寧に僕らの質問にも答えてくれますし、何よりも短期間でこのレベルの内容を学べる機会ということが、このライセンスの最大のメリットだとおもいます。

インター3 5

リフレッシュは地元ユースチーム施設見学、チャンピオンシップ、U21プレミアリーグ観戦など

リフレッシュも含めて中日には、
午前:Wolves Academy 施設見学をしました。ウルブスは、ユース育成で定評があります。
午後:Birmingham City FC vs Sheffield Wednesday FC    チャンピオンシップ観戦。プレミアリーグの一つ下のディビジョンで二部のゲームです。

インター3 9

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インター3 8上の写真の選手、ご存知でしょうか?アイルランド出身の?そう、ロビーキーンです。

インター3 6

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インター3 102部とは思えない、素晴らしいスタジアムと筆者。ちなみに今はすっきり、短髪です。

夜には、U21プレミアリーグ観戦し、その後は分析しました。

インター3 7

これだけ過密ですと、もはやリフレッシュとは言えないかもしれませんが。。

ただ、このようなプランが用意されているのは、このライセンス講習の大きなメリットではないかと思います。

イギリスのフットボールの奥の部分まで触れることのできる機会というものはなかなかないですからね!

さて、U21プレミアリーグ観戦中は下のシートを使って選手を分析です。

インター3 11

それを元に試合後には受講生同士でディスカス!

どの選手のどのような動きがあって試合が動いたのか。どのようなプレーが多く、何が試合を動かす要因になったのか、などなど。

監督として、選手のプレーを分析し、次の試合に向けてどのようなトレーニングを行なっていくか。この能力は非常に重要です。

それを国が違う指導者と話すことができたのは非常に有意義な時間でした。

ファイナルアセスメント(最終試験)

翌日、残りのテーマを学んだ後、ついに最終実技試験のテーマが与えられます。

この試験は前回と違い30分間で、
1)セッションの説明、2)セッション、3)フィードバックを行います。

そしてさらに大きな違いは、選手役が僕ら受講生ではなく、実際にプロを目指す選手達を指導します。

インター3 12

選手たちは、U17でナイキアカデミーの候補生。20名ほどがこの施設に1ヶ月ほど滞在し、ナイキアカデミーの選手となるためのセレクションを受ける一環で僕らの受講生役を引き受けてくれていました。

そして僕に与えられたセッションは

“Coach a team to Attack down the flanks”

簡単にいうと、”サイドからの攻撃”です。

受講生の中には同じテーマを行う人もいたので、協力してプランを考えている人もいましたが、僕のテーマは一人。

そして、このテーマはそれまでやっていません!

教科書を広げ、近いセッションを参考に自分で指導ポイント、セッションの人数や形式等を一晩で決める必要がありました。

自分一人だけの考えでは見落としてしまっているところもあるかと思い、受講生や知り合いのコーチにも意見を求めながら、なんとかできあがってものがこちら。

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左のページまでが僕のセッションプランです。相変わらず見にくくて申し訳ないですが

いざ、最終試験!!

その場で初めて会う選手たちに指導をする。しかも英語で。

こんなに緊張し、プレッシャーのかかった試験は今までに体験したことはありませんでした。当日の朝、セッションの順番が決まります。

今回の試験は一人ずつでセッション時間が長いことと、プレーヤーの疲れも考慮し、2日間に分けて行うことは事前に決まっていました。

そして順番を確認すると、、、

まさかの2日目組へ。

緊張して寝れなかった時間を返して欲しかったです。
ということで、ファイナル1日目は他の人のセッションを学ぶことに!

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さすが、ナイキアカデミー候補生だけあり、レベルが高く、彼らもこのチャンスを逃すまい!と真剣に取り組んでいました。

そんな中、上から偉そうに見ていたら、

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若いし、でかいんだから、一緒にやりなさい!ということになり、疲れてきている選手たちと交代でセッションに参加することに。。。

思いっきり、楽しんでプレーしました!

U17といえども、たしかな技術と、そして何よりもスピード・パワーには驚きました!練習ですが、彼らにとってはアピールする真剣の場、手を抜くことのない本気の中に久しぶりに入ることができ、フットボールの楽しさを再確認できました!

スクリーンショット 2014-12-31 9.45.38練習に参加していると、ちゃっかり次の年のパンフに載ってました。

そして、迎えた2日目。

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出番直前の緊張している姿を撮られていました。
さぁ、いざ開始!!!

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撮られていることなんて忘れるくらい必死でした!

ファイナルではそれぞれのセッションを全て録画し、DVD にしてくれます。そして、セッション後にはすぐに手元へやってくるスピード感。正直にいうと、自分の指導を客観的に見るのは恥ずかしいです。しかも英語で。。。

ですが、そんなことを気にしていたら何にも始まりません!
思い切り、楽しむのみ!!!

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ですが、途中でパプニング。指導チームのFW の一人が英語がわからなーい。フランス語しか理解できない模様。

上の写真は違う選手に英語をフランス語に通訳してもらっているところがたまたま写っています。

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その後はなんとか、無事にセッションは終了!

正直、LEVEL 2の時ほどの手応えもなく、自分でももっとやれた。と感じました。セッション後は、全員で記念撮影!

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その夜、担当してもらったインストラクターとセッションのフィードバック。その評価シートがこちら。

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やはり、全てはパスできていませんでした。

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残念ながら、UEFA Aライセンスを受講するチャンスを得れる推薦資格を取ることはできませんでしたが、この講義を通じて本当に多くのことを学ぶことができました。

インター3 19名前がToroになってますが、Toruです。 

インストラクターからのアドバイスとしては「自分のDVDを見て、また勉強しよう。勉強して、成長して、選手たちにもっとよい指導ができるように、努力を続けよう。」と言葉をいただきました。

まさしく、その通りでライセンスを取ったから終わりではないのです。

うまくいかなかったこと、いったことを含めてこの先、僕が指導する選手達に還元するための講習です!

前向きに捉え、この先も勉強あるのみ!

閉講式はスーツにて

フィードバックが終わった後は、それまでのジャージ姿からは一転、スーツに着替えて閉講式です。

インター4 1

Tonyの挨拶後、これまでを振り返るスライドショーが流れます。

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そしてライセンス授与!

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無事にライセンス、取得できました!!!
その後は僕ら受講生からインストラクターへのお礼のプレゼント!サプライズで用意していました!

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英語力では劣っていましたが、存在感でなんとかなったのか、なぜか代表してプレゼントを渡す係りの一員に!僕にとってもサプライズでした。

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最後はみんなで楽しくこれまでを振り返りながら食事。

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 インターナショナルライセンスを受講して

今回、このように記事にしていくときには16日間のことはすごく長く感じました。

ですが、実際には本当にあっという間に1日1日が過ぎていき、時間の感覚がなくなるほど、忙しく、それだけ充実していたのだと思います。

英語力はもちろん、世界各国のフットボールに対する意見が学べ、母国イギリスの素晴らしい施設でフットボールのことだけを考えて生活できる日々。

そして何よりも、ここでは指導法だけでなく、人種や国境を超えて多くの人と関わることのできるスポーツの魅力・素晴らしさを学びました。

国に戻ってしまえば、なかなか会うことは難しいですが、いつか、またどこかで、出会った人達とフットボールの話をすることができたら最高です。

インタ

全3回、かなり長い記事になってしまいましたが、それだけ充実した内容であったということでご容赦ください。

まだまだ、書ききれていないこともたくさんあります!興味のある方は、コメント頂ければお答えします。

長々と、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

TORU

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Jリーグ監督も取得しているFAインターナショナルライセンスとは?PART2

Jリーグ監督や世界各地のプロコーチも取得している、 FAインターナショナルコーチングライセンスを知っていますか?

FAコーチングライセンスは、本マガジンでも紹介しましたが、インターナショナルという名がつくライセンス講習では、いったいどのような内容でコーチング講習が行われているのでしょうか?

昨年の夏、サッカーの母国でインターナショナルライセンス取得をした植野トオルさんにFAインターナショナルコーチングライセンスについて詳しく綴ってもらいました。

第1回はこちらから → インターナショナルコーチングライセンスとは?

Jリーグ監督も取得しているFAインターナショナルライセンスとは?PART2

inter part 2-3

こんにちは、トオルです!FAインターナショナルライセンスとは?PART2です!PART2では、講習の前半(2日目〜7日目)に学んだ内容について書いていきたいと思います。

FAインターナショナルコーチングライセンスの講習の流れと内容

最初の1週間は主にFA Level 2の内容を学びます。

通常のLevel 2は取得に半年程かかりますが、このコースでは1週間でほぼ同じ内容を一気に行います!今回は、その一週間で僕自身が感じたことを中心に紹介します。

inter part 2-2

スケジュールはこんな感じでした。

08:30 -11:00  講義

11:15 -12:45 実技

14:00 -15:30 講義

15:45 -17:15 実技

19:30 -21:00 講義

ぎっしりです!
講義、実技、講義、実技の繰り返しです。

inter part 2-5

主な内容としては…

•ボールコントロール(ターンやトラップ)
•パス、ドリブルなどの基本技術習得
•オフェンス時のサポートに関するトレーニング
•数的不利な状況でのディフェンス
•ゴールキーピング
•フィニッシュまでのトレーニング などなど。

IMG_1854講義の様子

コースの流れは、1 ) 講義の時間にそれぞれのセッションに関する重要なポイントを学び、2 )その後の実技で僕ら受講生が選手役となり 3)インストラクターのセッションを受ける、といったものでした。

日本の指導者講習会との違いは【コミュニケーションの取り方】

1週間目に学ぶ内容は日本でC級ライセンスを取得した時と似ているものが多く、正直それほど難しいとは感じませんでした。

ただ、日本との大きな違いとしては感じたものは”コミュニケーションの取り方”です。

inter part2-11

インストラクター主導でセッションが進むわけではなく、選手たちに質問を投げかけ、その返答と会話のやりとりをうまく使いながらテーマの重要な部分に迫っていきました。

「はいorいいえ」だけのクローズド(閉じた)会話方法ではなく、オープンクエッションを多く使い(5w1h=when where who what why how)、答えの幅をたもっていました。

また、キーワードをボード書き込むなど、視覚をうまく使いトレーニング全体のイメージをしっかりと掴ませていました。

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トレーニング中の声掛けがとにかくポジティブ

講師の方がデモンストレーションを見せてくれるのですが、選手たちのモチベーションを上げることが非常に上手だなぁと、選手役をしているときに感じました。

単純に褒めるのではなく、選手が行った細かいプレーの良いところをしっかりと見ている声掛けなので、プレーする側としては”ちゃんと見ていてくれている、よしもっと頑張ろう!”となることが多かったです。

inter part2-12

あくまで個人的な意見ですが、日本では選手の技術を伸ばそうとするあまりに、良い部分にはあまり触れずに改善すべき点ばかりにフォーカスをあてるという指導が多い気がします。

実際、僕もそのような指導が多かったのではないかと振り返るとそう思います。

IMG_1855
まずはディスカッションをしてから講義

ディスカス!ディスカス!

講義では受講者同士でのディスカッションがとても多かった!なにをする上でも、まずはディスカッションをしてから、というパターンで講義は進んでいきます。

受講生の多くはしっかりと自分の意見を持っていて、それをきちっと伝える力がありました。意見を出し合うことで、ディスカッションは非常に盛り上がります。残念ながらこのあたりの能力は、僕も含め日本人には足りていない力ですし、海外で戦うために必要不可欠の能力であると感じました。

実技試験(FA LEVEL 2)

6日目にはそれまで学んできたことを今度は僕らが実際に指導する実技試験があります!

試験前日にテーマとグループを発表され、それから同じセッションの仲間とプランを考えます!

inter part2-13講習で使うノート!講義の内容を書き留めたり、実技試験のためのセッションプランを書いたりします。

この試験では、2人or3人と協力しながら、一つのセッションを行う形式で”Training 1″ ,” Training 2″ , “Small side game”の3つを行います。

inter part2-14

僕たちのグループに与えられたテーマは”Develop Finishing”。

パプアニューギニア出身のTaku、フィリピン出身のAkiと一緒にセッションをやりました。

実際に立てたセッションプラン(練習メニュー)の概要はこんな感じです!(字が汚いのと見にくいのはご了承ください。。。)

inter part2-15

自分の担当は”Small side game”=スモールサイドゲームといい、いわゆるミニゲームです。(以下”SSG”と省略させてもらいます。)

SSGの前に”Training 1″ ,” Training 2″があって僕の番になるので、それまでのセッションの中で何を中心に指導し、どのようなものをトレーニングに求めていくか、を他の二人と意見を織り交ぜながらプランを作る必要がありました。

ですがここで色々と問題が…

一緒のグループになった二人は非常にのんびりした性格で、夕食後に集まってプランを練るはずがなかなか時間に来ない。。

気になって部屋に行くと、なんとプレミアリーグを観ている!!

taku

aki1枚目がTaku、2枚目がAki

仕方ないので僕も一緒に観戦しながら、ちょいちょいプランの話を進めていきました。

最終的には僕がおおまかな全体プランを決め、あとはぞれぞれコーチングポイントを共有してセッションを考えることでミーティングは終了。

inter part2-16上の写真が実際に僕らが立てたプランの詳細

そして、いざ実技試験へ!!!

僕らのテーマが”Develop Finishing”ということでセッションの順番は最後でした。

このセッションは指導を受けない受講生、インストラクターがプレーします。ですが、またここで問題が。。。

それまでいくつものセッションを終えてきているため皆、相当お疲れモード。動きにキレがなくなっていました。

でも、指導ポイントやプレーの質にはこだわらなければいけません!

なので、プレーヤーのモチベーションをいかに上げつつ行うか、が大きなポイントでした。

英語があまり得意でない僕には技術指導よりも難しい課題でしたが、僕のSSGは非常に盛り上がり、僕らの指導をチェックしていたインストラクターには”Well done!”とお褒めの言葉を頂けました。

実際の評価シートはこんな感じ。(チェックが入っている項目はパスしたということです。)

inter part2-17

inter part2-18少し見にくいかもしれませんが全てパスしました!

プレミアリーグのユースとトップの試合見学

7日目はプレミアリーグに所属する”Aston Villa”のトレーニング施設とユースの試合見学、そしてホームスタジアムにてリーグ戦の観戦というプランでした!

“Aston Villa”この日は朝からバスに乗り、Aston Villaのトレーニング施設へ!

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これは、
スタジアムではなく練習場です

午前中はユースが併設されているグラウンドにてリーグ戦を行っているので見学。プレミアリーグの下部組織だけあり、レベルが非常に高い試合でした!

そんな中、驚いたのはこれ!

inter part2-19

トイレの男性の足がボールの上に!
さすが、フットボールの母国!

inter part2-20現在イングランド代表のセンターバック、CAHILL選手のユニフォーム!

彼はAston Villaの下部組織出身のため、実際に着たものを寄付されたそうです。

このようなユニフォームはグラウンドに出るまでの廊下にたくさん展示してあり、トッププロを目指す下部組織の選手たちのモチベーションをあげるためのものだそうです。

そして、午後はスタジアムに移動!

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そしてプレミアリーグ観戦!!!

この日のカードは”Aston Villa vs Newcastle “

inter part2-21

僕ら、受講生は当然Aston Villa 側の席でしたが、なんとメインのインストラクターのTonyはNewcastle 出身のため、一人だけアウェー席で観戦!やはり、地元のクラブに対する思いはすごい!

結果はNewcastleの勝利!Tonyは大喜びでした!

観客の熱のこもった応援、そしてなんといっても縦に速いゲーム展開はとても迫力があり、これぞプレミアリーグといった経験ができました!

このような施設見学やプレミアリーグ観戦はFA LEVEL 2ではないため、このプログラムの魅力のひとつかと思います。指導法以外でも、イングランドのフットボールに触れる機会が多くあることがこのライセンスのメリットでもあるかと。

では、このあたりでPART 2は終わりです。長くなりましたが、お付き合いありがとうございました。

次回、PART 3では残りの日程(8日目〜16日目)について書いていきたいと思います!

TORU

インターナショナルフットボールコーチングライセンスに関する質問(費用、滞在期間、語学学校などなど)などは、下記リンクよりお問い合わせ可能です。現地在住のFootball@UKスタッフが対応いたします。

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Jリーグ監督も取得しているFAインターナショナルコーチングライセンスとは?Part1

 Jリーグ監督や世界各地のプロコーチも取得している、 FAインターナショナルコーチングライセンスを知っていますか?FAコーチングライセンスは、本マガジンでも紹介しましたが、インターナショナルという名がつくライセンス講習では、いったいどのような内容でコーチング講習が行われているのでしょうか?

昨年の夏、サッカーの母国でインターナショナルライセンス取得をした植野トオルさんにFAインターナショナルコーチングライセンスについて詳しく綴ってもらいました。

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こんにちは!現在、ロンドンでコーチをしながら語学勉強と指導を学んでいます、トオルです。 今回は昨年の夏に僕が取得しました、 ”FAインターナショナルコーチングライセンス” について紹介したいと思います!

インターナショナルコーチングライセンスとは?

このライセンスには、大きな特徴は3つあります。

・ヨーロッパ圏以外に住んでいる外国人(21歳以上)のためのライセンス
・FA License Level2 とUEFA’B License の内容を合宿形式で学ぶ
・ライセンス取得後、UEFA’A License の受講が可能(Advanceの評価を得た人のみ)

充実の施設と環境!

講習は、英国バーミンガム近くに位置する “ST.GEORGE’S PARK FOOTBALL CENTRE” というナショナルトレーニングセンターを使いながら、16日間の講習を受講します。

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フットボール母国のナショナルトレーニングセンターには、いろいろと驚かされました。

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ピッチは人口芝、天然芝(養成中も含めて)をあわせると10面以上!

IMG_1846それぞれのピッチにイングランドで活躍した往年の選手の名前がつけられています。このピッチは、名ストライカーのアラン•シアラーピッチ。

IMG_1838W杯優勝時の歴史を展示している建物があったりと、 この施設全体が、フットボールのためのものでした。

併設する宿泊施設は、Hiltonホテル!IMG_1841 そして、この講習中は併設されているヒルトンホテルに泊まります! 部屋も素晴らしく快適に過ごせました。

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部屋にも廊下にも、至る所にフットボールの歴史や写真があります。

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NIKEのキットは受講者全員に支給されます。講習に参加した人のみがもらえるオリジナルのもの。

どこの国の、どのような人達が受講するのか?

ヨーロッパ圏以外に住む外国人のためのライセンスとなると、実際にはどのような人達が受けるのでしょう?僕が取得した時の受講生は、フットボール関係の仕事や勉強をしている人達がメイン。

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国別に分けると、
ブラジル(3名)、アメリカ、カナダ、エクアドル、セントルシア、フィリピン(2名)、クウェート、ボツワナ、ルワンダ、ウガンダ、パプアニューギニア、そして日本人(4名) の総勢19名でした。

初めて会う国籍の方もいたり、本当にヨーロッパ以外のすべての大陸から集まってきていました。日本人が一番多いことには驚きましたが…

講習は、もちろんすべて英語IMG_1855

この講習で英語が必須となることは分かっていたので、イギリスに5ヶ月ほど前から滞在し英語の勉強をしてから臨みました。それでも語学学校レベルの英語ではかなりきつかったなと覚えています。他の外国人の参加者は 、流暢な英語が話せており、コーチングを行うときにも講習の際にも、英語の重要性を再認識した2週間でした。

では、実際に英語はどのくらいできたらいいのか?inter 1
この講習に日本人が参加するにあたって、英語力やサッカー指導のライセンスなどを持っているという条件があります。 英語は少しくらい話せればなんとかなるだろう と思っていると、それは非常にもったいない! 

個人的な感想ですが、リスニングとスピーキングにもっと力があれば、その分だけより多くのものを吸収することができたと思えます。ディスカッションやセッションのときなどに痛感したので、とにかく英語の勉強だけは手を抜かずに頑張ってみてください!

英語力が足りなくても•••IMG_1851

英語力が他の人よりも足りなくても、伝えようと一生懸命話すことや、コミュニケーションを自分から積極的に取っていくこと、実技ではとにかく存在感をだして取り組みました。それができてはじめて、周りの受講生非常に良い関係を築くことができたとおもいます。

FAライセンスとインターナショナルコーチングライセンスの違いは?

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FAライセンスとの違いを簡単に言うと、インターナショナルコーチングライセンスは短期集中のコース。通常のFAコーチングライセンスコースは、Level1で
一ヶ月弱、Level2で半年ほどかかります。

16日間という限られた時間のなかで自分よりも英語力のある人達と毎日フットボール、コーチングのために過ごしたことで自分の英語力も格段にあがったと今となっては感じます。そして、コーチングに対する意識にも変化があったと思います。

この環境で学べることが、他のFA License との大きな違いであり、最大の特徴ではないかと思います。

Part 1はこの辺りで終わりにして、 Part2からは具体的に学習した内容やプログラムについてお話ししていきたいと思います!
では、また!

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