【サムライコーチ企画】日本人コーチのサムライ体験記

今回は、Football Samurai Academyでコーチとして活躍している、伊藤コーチにインタビューを行いました。
伊藤コーチは、サムライコーチ、カンボジアのプロチームのアシスタントコーチ、鹿児島ユナイテッドのアカデミーコーチなど、様々なバックグラウンドを持っています。これから留学を希望する方々は、ぜひ参考にしてみてください。

・これまでの留学経験について教えてください。
高校卒業後、サウサンプトンの大学でサッカー学を学ぶ為に渡英しました。
最初は語学力をつける為にケンブリッジの語学学校に半年行き、その後同じくケンブリッジでファンデーションコース(大学準備コース)を経て、無事に2013年にサウサンプトンソレント大学Football Studies学部に入学しました。卒業してからは、日本の各地でコーチをして、今年2021年3月に、約6年ぶりにワーホリビザでロンドンに戻ってきました。

・留学経験の学びは何ですか。
コーチングの基礎やサッカーについてのあらゆる知識を得られたことはもちろんですが、何よりも日本では絶対に出会えなかった様々な人に出会えたことです。

・これまでのコーチング経験について教えてください。
学生時代はサムライでU-12年代の監督を行なったり、夏季休暇を利用して、カンボジアのプロチームでアシスタントコーチをしたりしました。
卒業してからは、現J3の鹿児島ユナイテッドのアカデミーコーチを経て、東京で「英語で教えるサッカースクール」を開校した経験もあります。
その後はスクールを閉めて、千葉県のローヴァーズ木更津FCで再びアカデミー世代を指導しました。

・これまでのサムライの経験について教えてください。
約6年前はサムライでU-12の監督をしていました。まだコーチとしての経験も浅かったですが、一生懸命プレーする子供達にがむしゃらに指導していたのを覚えています。大学の授業がない平日と土日にサムライにサウサンプトンから来て、コーチングをしつつ、他のコーチからもフィードバックを貰いコーチングのスキルを上げていきました。
当時教えていた選手にまた今回の渡英で再開できたのはとても嬉しかったです。

・サムライでは主にどんなことをしていますか。
平日と土曜日にメインで学年のトレーニングをみたり、サポートをしたりしています。
日曜はリーグ戦で指揮をとります。リーグ戦での反省を次の週のトレーニングに落とし込んで、また次の試合で改善していくというサイクルをしています。

・サムライで感じた壁はありますか。
やはりまずは語学の部分です。日本語では細かくすんなり伝えられる部分も、英語だとなかなか選手に理解してもらうのに時間が掛かったりしてしまうことがあります。
次に、選手の性格も日本の選手とこっちの選手は違うと感じます。どちらが良い悪いというわけではありませんが、こっちの選手はより積極的且つ自由な感じがします。逆に日本の選手はコーチの言うことに真面目に、時には真面目過ぎることもありますが、しっかりと聞いて実行できる能力が高いと感じます。その差によって、少し指導方法を変えなければならない部分もあるので、頭を悩ませる場合もあります。

・とある一日(一日のスケジュール)
午前8時、起床。コーヒーを飲みながら読書やネットサーフィン。サムライ以外の仕事。
午前11時、買い物。自炊。昼食。
午後13時、サムライ以外の仕事。練習メニューの組み立て。
午後16時、サムライでコーチ。
午後19時、帰宅。シャワー。自炊。夕食。
午後22時、読書や動画を視聴。練習の振り返り。
午後24時、就寝。

・休日はどのように過ごしていますか。
少し遠くまで買い物に行ったり、日本の友達とチャットをしたり、ロンドンのセントラルに兄と兄の家族が住んでいるので、そこに遊びに行ったりしています。

・留学に悩んでいる皆さんへ
どうしても慣れない土地に行くのは一歩踏み出す勇気が必要だと思います。ただ、勇気を出して行った先には必ず素晴らしい成果があります。
思いがけない人生の転機が訪れたり、人脈が広がったり、やりたいことが明確になったり…
特にここロンドンには素晴らしい人達がたくさんいます。
迷うことももちろん大事ですが、留学に行くチャンスがあるのであれば、是非チャレンジしてみてはどうでしょうか!

伊藤コーチ、ありがとうございました!