Jリーグ複数クラブと日本代表で活躍した幸野志有人選手が、現在イングランド・ロンドンでプレーしています。サッカー漬けの日々を経て、なぜ今イギリスに渡ったのか?現地での生活やプレー環境、そして留学生へのメッセージまで、自身の言葉で語っていただきました。
JFAアカデミーからJリーグ、そして海外へ
——サッカーと共に歩んだキャリア
幸野 志有人(こうの しゅうと)/1993年生まれ
幼少期からサッカーを始め、小学校卒業後にJFAアカデミー福島に加入。高校1年生時にFC東京からオファーを受けてプロ入りし、その後はJ1・J2の複数クラブ(大分、町田、長崎、千葉、山口)でプレー。
2020年にはオーストラリアへ渡るも、加入直後に前十字靭帯を負傷し1年間のリハビリ生活に。その後ドイツで1シーズンを過ごし、現在はロンドンを拠点に活動中です。
「突拍子もないことをしてみたくて」
ロンドンを選んだ理由
ロンドンにはこれまでに3回訪れたことがあり、街の空気感が好きだったという幸野選手。
「いずれサッカーを辞めるときが来る。そのときに備えて、軸をサッカー以外にも広げたいという気持ちがあったんです。だからといって、サッカーを完全に辞める必要もないとも思っていて。」
ロンドンは、“普通に来たかった場所”だったと笑いながら話すものの、その選択の背景にはキャリアを見つめ直す意識がありました。
本場イングランドのサッカーに触れて
——雰囲気・激しさ・可能性
「予想通りでしたね(笑)。ドイツにもいたので、プレースタイルとして大きな違いはないけど、やっぱり日本では味わえない“激しさ”と“雰囲気”があると思います。」
現役プロとして様々な国でプレーしてきた幸野選手だからこそ見える視点。特に留学生にとっては、イングランドの環境が大きなチャンスになると語ります。
「日本にいるより、成り上がれる可能性が圧倒的に高い。やる気がある人にはチャンスのある環境だと思います。」
多様性を受け入れるロンドンという街
——“違い”を尊重する自由さ
「ショーディッチ(Shoreditch)が好きですね。壁画アートがたくさんあって、すごく自由な雰囲気がある場所なんです。」
幸野選手が語るロンドンの魅力は、街並みだけではありません。
「この街では、どんな格好をしていても、どんな髪型でも、どんな関係性の人たちでも否定されることがない。周囲がどう思っているかなんて気にしないし、“違い”をそのまま受け入れる懐の広さがある。それがすごく好きですね。」
「楽な環境から抜け出してみてほしい」
——留学生へのリアルなメッセージ
「日本にいると、ストレスの少ない環境で何となく生きてしまうことがある。でも、自分からその“楽な場所”を出て、あえて厳しい環境に身を置くことがすごく大事だと思います。」
ロンドンでの経験を通して、幸野選手が強く感じているのは「失敗の価値」だといいます。
「楽しいことだけじゃなく、うまくいかないことも含めて、全部に意味がある。ロンドンは多様性に満ちた街だからこそ、自分を見つめ直すきっかけにもなると思う。」
「あなたの失敗は、誰も気にしてない」
——挑戦する全ての人へ
最後に、これから海外での挑戦を考えている若い世代へ、幸野選手からの一言。
「あなたの失敗は、誰も気にしてないから。怖いと思う方、危ないと感じる方に、ぜひ一歩進んでみてください。」
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