厚木ナオヤさん(21歳)は、大学4年になる前の春休みを利用して約1ヶ月間、ロンドンに海外サッカー留学(選手プログラム)にやってきました。
ナオヤさんは、大学に入ってから度重なる怪我のために現役を退いていました。「東海1部でプレーできるように大学サッカーを頑張っていたのですが怪我のために一度部活をやめてしまいました。今後、将来プロになって成功しようという思いはありませんでしたが、サッカーをもう一度本気でやってみたかった気持ちはありました。留学をきっかけに次のステージに向けて新しいものを発見できればと思っていました。」とインタビューで語ってくれました。
4週間と短い期間ですが、サッカーを通じたロンドンでの留学生活でどんなものであったのでしょうか?
留学生活は、午前中は語学学校に通い、午後はロンドン北部のセミプロクラブのユースチームとトップチームの練習に参加しました。
インタビュー前半は、ロンドンでの生活(語学学校、ホームステイ、不安に思っていた部分)について語ってもらいました。
■サッカー留学中の午前中は語学学校に
F@UK: 留学期間中、学校は朝8:45から12時までの授業を1ヶ月間通いましたが、英語に対する接し方はどのように変化しましたか?
「来る前は、わからない。全然わからない。で終わらせていた部分を、自分で単語を調べはじめるなど変化はあったと思います。学校に行くと英語ができない人が集まっているのでコミュニケーションの壁をそれほど高く感じませんでした。」
F@UK: 周りはどんな国から来てました?友達はできました?
「学校では、ブラジル人、ポルトガル人やイタリア人などが多くて、サッカーが会話のきっかけになってくれて友達ができました。ベンフィカやフラメンゴのこの選手は知ってる?とかで盛り上がりましたね。トルコ人とはW杯のときに負けた話をしましたね。」
F@UK:トルコ人いつまでも言うんでしょうね。笑。
実際の授業の内容は、どのようなものでした?
「授業の時間は、3時間と少し長く感じた日もありましたが、内容は教科書に沿ったものに加えて、Youtubeでの歌詞の穴埋めやアニメを見て登場人物の描写などしました。英語のレベルは低かったのかもしれませんが、クラスメートと会話するという意味ではよかったと思います。
F@UK:ホームステイでの生活でしたが、暮らしていかがでしたか?もちろん英語のみでの生活になります。
「ホームステイでの生活は、必ず会話しないといけない場面がでてきます。まずは家族のルールを一通り理解する必要がありました。」
F@UK:そうですね。ホームステイを勧めている理由のひとつに、一人暮らしでは生まれない会話があって英語の力はつきやすいと思います。
「ホームステイは、ある意味で泊めていただく家族の一員になることなので、窮屈に感じる部分もありますが異文化に触れることができてよかったです。こちらに来て感じたのは、家族が曜日感覚を大切にしているなと思います。週末のこの時間はこの人と過ごすと決めていたり、イベントもしっかりと予定にいれていました。」
注:インタビューした日は、イギリスの母の日であったので、ナオヤはお母さんにチョコにプレゼントしていました。すばらしい!
■ロンドン生活で不安に思っていたこととは?
F@UK:ロンドンに来る前に不安に思っていたこともあると思いますが、気になっていた部分はありましたか?
「練習場への移動手段などは不安に思っていたのですが、地下鉄やバスでの移動は地図もわかりやすくて、すぐに慣れました。食事に関しては、たとえばお昼ごはんを注文するだけでも、わからないと困るだろうなと思っていたのですが、メニューを使いながら、いろいろと聞きながら、自分が食べたいものを注文できるようになりました。近所のチキンショップのおじちゃん(おばあちゃんだったかもしれないとのこと)と仲良くなれたのは楽しい思い出です。」
F@UK:治安に関しては、イギリスに留学にする前と印象は変わりましたか?
「危険にさらされるようなことはなかったので、東京での生活とさして大きく変わらないと思います。サッカーの遠征でスペインにいったときは、あきらかに観光客の鞄を狙っている人たちがいたのですが、ロンドンでは電車のなかでもバスでも変な場面には遭遇しませんでした。逆に道を聞いたりすると、やさしく教えてくれる人がいましたね。」
F@UK:留学生活において英語に慣れることがとても大事と言っていましたが、何か実際にやっていたことはありますか?
「生活で使う英単語を携帯にメモに残していたのですが、後々家に帰って自分で調べると、その単語は忘れずにその後に使えることが多かったのでよかったですね。」
■念願のプレミアリーグ観戦(アーセナル)が叶う
F@UK:少し話は変わりますが、プレミアリーグ観戦も希望していましたが、実際にアーセナルの試合を観戦に行きましたね。たしか平日のアーセナル対スウォンジー戦でしたが、スタジアムの雰囲気や生で見たプレーはどう感じましたか?
「選手はもちろんすごかったですが、観客もサッカーの試合のことを知っているなぁ。と思いました。盛り上がるポイントを一人一人わかっていて、彼らが試合を盛り上げて作っているなと思いました。そんななかで、ラムジーとサンチェスが印象に残りました。スピードもプレッシャーも高いなかで発揮する。日本だと緩いプレッシャーでできる選手って多いと思うのですが、もう一段階早いプレースピードのなかで、個人で打開できる選手が、プレミアには必須だなと思いました。」
F@UK:スタジアムの一部分が盛り上がるのではなくて、全体ですよね。それこそ隣や後ろに座っているおじさんが、激しい。
「観客もアグレッシブですし、その勢いに後押しされて選手たちも激しいですね。プレミアリーグになれば技術がある選手が多いですが、下部にいけば足下がなくて下手な部類に入ると思います。しかし下手だけれども、プレーを最後までやりきるから、変なピンチになりにくいのだと思います。ここは大きな違いを感じました。日本人はサッカーをきれいにやろうして失敗するケースが多いなと思います。イギリスではミスするけれどプレーが途切れないなと感じましたね。」
セミプロクラブのユースチームやトップチームの練習に参加して、実際にプレーした感想、環境やレベルなどを詳しく聞いてみましたので次回をお楽しみに↓
大学3年生イギリス1ヶ月短期選手留学:
「もう一度、本気でサッカーをしてみたかった」
PART2はこちら!
インタビュア−:竹山トモハル
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