「日本国内にJ3の基準を満たすスタジアムをつくりたいんだよね」
現在イギリス7部レザーヘッドでプレーしているボビさんこと、カレン・ロバートさんのそんな言葉から始まったこの企画!
J3基準を満たすサッカースタジアムづくりを目指し、5000〜10000人規模のスタジアムを回ります。
具体的なテーマはといいますと、、、
- スタジアムって試合のない日はどのように使われている?
- クラブが保有しているのであれば、どうやって収入を得ているの?
- スタジアムの中身みせてください!
- クラブの特徴というか、こだわりを見つける
そして記念すべき第1回目は英国ロンドン北西部にあるBarnet FCのホーム、The Hive Stadiumにお邪魔し、Club Secretaryのジョン マイヤー氏にお話を伺いました!
登場人物
カレンロバート:
現在英国7部レザーヘッド所属、千葉県1部 ローヴァーズFC 代表
http://rovers.co.jp/
中村モネ:記者
サウサンプトン大学でフットボール学専攻中
http://footballatuk.com/archives/2223
キヨ:撮影者(ワーホリ中)
プレミアリーグのサッカー観戦チケットのことならばお任せください。
https://ticket-on-demand.com/
バーネットFCとは?
現在バーネットFCはイングランド5部相当のNational Leagueに所属しています。その本拠地であるThe Hive Stadiumはおよそ6200人入場可能のスタジアムで、最寄り駅のCanons Parkから入場ゲートまでは徒歩10分、敷地内だったら5分と駅チカ。
完成は2013年と比較的新しく、もともとは練習場として建設予定だったものを途中で試合用スタジアムにシフトしたので各スタンドの雰囲気が全然違います。
新しく改修されたスタンドは2016年に完成しました。障害者専用席は現在84席あり、VIPの観戦スペースは最近できたばかりなのだとか。
1 試合のない日はどのように使われている?
まず気になる試合のない日の使い方を聞いてみると、主にピッチや施設のレンタル、撮影などに使われているそうです。
主な施設の使い道は、Banquet Roomと呼ばれる屋内イベント会場を結婚式や誕生日パーティ、会議のために貸切でレンタルしています。
撮影はプロモーション映像などの撮影が多いらしく、マンチェスター・シティのガブリエル・ジェズス選手やトッテナムのソン・フンミン選手も使用されたとか。
ということは、これらがクラブとしての主な収入源なのでしょうか?
少しつっこんで聞いてみると、1番大きな収入源はSky TVからの放映権に関する収益でした。イングランドではプレミアリーグだけでなく2部から5部の試合も放送されているので納得です。
もう1つはアカデミーからの収入です。バーネットではU8からU18のアカデミーを設けており各130人ほどの選手が在籍しているそうです。そこに対するEFLやFAからの助成金(アカデミーのランク分けがされています)が大きいと言います。
スタジアム外には、練習場(人工芝2面)が10面以上存在しています。
2 スタジアムはどうやって収入を得ているの?
しかしその他の収入は全てスタジアム内で賄われています。
ピッチのレンタルの他にも施設全体を合宿場として貸したりもしているそうで、ドイツやスペイン代表などの強豪も利用したことがあるそうです。
クラブハウスの2階にはジムがあり、選手の他にも600人の地元の方々がメンバーとなり利用しているそうです。
3 スタジアムの中身みせてください!
そしてこのスタジアムのユニークポイントは、メディカルセンターがスタジアム内に設置されているところです。
マンチェスターユナイテッドは練習場にメディカルセンターを設けていますが、スタジアム内にあるのはバーネットだけだそうです。
チケットの値段も大人£10、子供は£1と低く設定してあり、家族連れで来やすいスタジアムを目指して他よりも少し安くしてあるところがユニークポイントだとおっしゃっていました。
4 クラブの特徴は?
今回The Hive Stadiumを訪問して感じたのは、スタジアム内にジムやカフェがあるからか、クラブの人だけでなく地元の人々も自由に出入りしていて地域の憩いの場にもなっているのかな、ということでした。
初めてのスタジアム訪問、初回からなかなか独特な雰囲気を味わうことができました。
また違った雰囲気を感じることができるのが楽しみです。