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【イギリス留学相談会】12月東京無料相談会 ロンドンの現地スタッフに聞いてみよう

イギリスサッカー留学サイトFOOTBALL@UKは、現地ロンドンから留学生の生活をサポートしております。

日頃、お問い合わせなどはLINEなどで無料相談を行っておりますが、今回は日本国内にて個別のイギリス留学相談会を開催いたします。

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今年の東京と大阪面談会においても、10名ほどの留学希望者の方々とお会いしてお話ができ、イギリス生活の様子をお伝えできました。

相談会では、ロンドン在住のスタッフが対応いたしますので、留学生活の細かな点までお答えすることが可能です。

12月と1月の面談は、イギリスでプロコーチとして指導する大場が日本に滞在予定です。
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イギリスへのサッカー留学(選手、コーチ)や語学留学をご検討中の方、ぜひともご参加ください!

カウンセリングが可能な日程は下記の通りです。

12月21日 (水) 福岡
12月22日 (木) 福岡
12月28日 (水) 福岡 

12月29日 (木) 東京 
12月30日 (金) 東京
1月3日       (火) 東京
1月4日       (水) 東京

時間•場所はお問い合わせ後に調整いたします。

21f8998ea5703b443a3e451efa223e38_s※画像はイメージです

どんな内容?

今回の個別相談会では、イギリス留学のなかでも人気のフットボール留学に関する内容になります。選手プログラム、コーチングプログラムについて、またイギリスでの生活や語学学校について詳しくお伝えします。

どんな話をするの?

Football@UK現地スタッフで、イギリスでサッカーコーチとしても活躍している留学カウンセラーの大場(男性スタッフ)が、語学学校やイギリスでの留学生活について説明します。

■詳細

日時: 
12月21日 (水) 福岡
12月22日 (木) 福岡
12月28日 (水) 福岡 

12月29日 (木) 東京 
12月30日 (金) 東京
1月3日       (火) 東京
1月4日       (水) 東京
先着数名のみの対応可能となります。

希望時間をお知らせください。
参加費: 無料

お申込み方法

Football@UKお問い合わせ メールアドレス ttakeyama@japanatuk.com まで、件名を「イギリスサッカー留学説明会参加希望」とご記載頂いた上で、下記の必要事項をご記入頂きお申込みください。

【氏名】

【性別】

【年齢】

【住所】

【お電話番号】

【参加ご希望場所と時間】

【留学時期・内容】

【サッカー経験】

【その他ご質問/ご要望】

※各地とも、申込先着順で定員になり次第締め切らせて頂きます。

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【イギリス留学相談会】 10月開催決定!イギリスサッカー留学 個別無料相談会

イギリスサッカー留学サイトFOOTBALL@UKは、現地ロンドンから留学生の生活をサポートしております。

日頃、お問い合わせなどはスカイプやLINEなどで無料相談を行っておりますが、今回は日本国内にて個別のイギリス留学相談会を開催いたします。

8月の東京面談会においても、5名ほどの留学希望者の方々とお会いしてお話ができ、イギリス生活の様子をお伝えできました。

相談会では、ロンドン在住のスタッフが対応いたしますので、留学生活の細かな点までお答えすることが可能です。

10月の面談は、本ウェブページを更新している竹山が日本に滞在予定です。

イギリスへのサッカー留学(選手、コーチ)や語学留学をご検討中の方、ぜひともご参加ください!

無料カウンセリングが可能な日程は下記の通りです。

10月14日 (金) 東京 予定

時間•場所はお問い合わせ後に調整いたします。

担当者:竹山
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本ウェブサイトのFootballatuk責任者。ロンドンにてFAコーチンングライセンス取得後、サムライアカデミーのダイレクター。FA Levelクラブコーチ・ライセンスを取得。在英歴は7年目。イタリア、メキシコでの留学経験を生かしたアドバイスが可能。自身のイギリス留学経験を踏まえた留学アドバイスが可能です。日系スポーツ新聞の現地特派員とてしもコラムを執筆中。

21f8998ea5703b443a3e451efa223e38_s※画像はイメージです

どんな内容?

今回の個別相談会では、イギリス留学のなかでも人気のフットボール留学に関する内容になります。選手プログラム、コーチングプログラムについて、またイギリスでの生活や語学学校について詳しくお伝えします。

どんな話をするの?

Football@UK現地スタッフで、イギリスでサッカーコーチとしても活躍している留学カウンセラーの大場(男性スタッフ)が、語学学校やイギリスでの留学生活について説明します。

■詳細

日時: 
10月14日 (金) 東京
先着数名のみの対応可能となります。

希望時間をお知らせください。
参加費: 無料

お申込み方法

Football@UKお問い合わせ メールアドレス ttakeyama@japanatuk.com まで、件名を「イギリスサッカー留学説明会参加希望」とご記載頂いた上で、下記の必要事項をご記入頂きお申込みください。

【氏名】

【性別】

【年齢】

【住所】

【お電話番号】

【参加ご希望場所と時間】

【留学時期・内容】

【サッカー経験】

【その他ご質問/ご要望】

※各地とも、申込先着順で定員になり次第締め切らせて頂きます。


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【イギリスコーチ長期留学】 3ヶ月目 「コーチ資格レベル1合格、ウィンブルドン情報など」

西井タカトさん(25歳)は日本で大学院を卒業後、ロンドンに海外サッカー留学(指導者ライセンス取得プログラム)にやってきました。

4月から始まった11か月の留学生活。サッカーを通じたロンドンでの留学生活が実際にどんなものであるか1か月ごとに日記を更新していきます。

1回目の日記はこちら
イギリスコーチ留学日記 1ヶ月目 「プレミア優勝後のレスター岡崎選手と対話!」

2回目の日記はこちら
ロンドンでの生活(語学学校、ホームステイ、不安に思っていた部分)について

3ケ月目の今回の日記は、FA Level1コーチングライセンスについて詳しく書いてくれています。

1) FA コーチングライセンス Level 1完了しました  

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FA Coaching License Level 1を獲得するために一カ月間で計5回の講習を受けてきました。

講習と実技のスケジュールは次のように進められていきます。

1日目:
FA Coaching の紹介とお昼は練習セッションのインストラクターによるデモンストレーション(9:30~17:00)

2日目:
応急救護(19:00~22:00)

3日目:
二人一組によるセッションの実践(9:30~17:00)

4日目:
子供たちの練習時の保護について(19:00~22:00)

5日目:
セッション試験(9:30~17:00)

講義はネイティブの人がテンポが非常に早い英語で話しながらディスカッションが進んでいくために、すべてを聞き取ることはほぼ不可能でした。

しかし、その日のテキストが配られるので家へ持ち帰って復習することは可能です。

わからない!とあきらめるのではなく、わからないことがあれば、インストラクターに授業後に個人的に質問し、次に自分が何をすべきか理解して帰ることはすごく重要。

セッションは一人10分間ずつ行うのですが、事前にインストラクターが受講生相手に実践してくれます。内容的には、日本のC級ライセンスとほぼ変わりはないと思います。

その中でも印象に残っているのはFAが推奨する「長期選手成長4-corner Model」。それについて少し詳しく書いてみます。

長期選手成長 4-corner Modelとは

これは育成年代のサッカー選手育成のために開発されたモデルで、4つの概念(Psychological Social Technical Physical )から構成されています。

選手それぞれの育成には、この4つが常に関連しており、この4つの概念に基づいて選手能力を高めていくというプログラムです。

(この概念は、実は米国がオリンピック選手育成のために開発し、米国では弱小スポーツとされていたアイスホッケーや、フィギュアスケート、陸上などでこのモデルを適用し、実績を挙げすでに立証、検証れているモデルです)

選手それぞれ、能力も違えば、伸びるスピードも違います。このモデルでは、その能力差とは関係なく、育成ができる仕組みとして構成されており、コーチングをする際には必ずこの4つの要素を意識することを強調されました。それぞれがバラバラではなく、関連している点を忘れないようにと。

TECHNICAL
練習または、試合で個人がチームに貢献するために必要なスキルの向上

PHYSICAL
年齢や経験にも連動する身体能力、運動能力の向上

PSYCHOLOGICAL
4つの要素の上で、最も重要。スポーツの真髄である心理面の能力の向上を図る。特に自信を芽生えさせること、戦略立案、決断速度を高める知識の向上など、「あたま」を使う要素の向上

SOCIAL
サッカーを楽しむためのコミュニケーションスキルの向上、チームワークの重要性

子供を指導する上での注意点とは?

現場では、安全な環境での練習が不可欠であり、指導者も選手にとって正しいレベルが求められています。

例えば、練習前にピッチ上のチェック(危ないものは転がっていないかなど)、選手の健康チェック(喘息を持っている選手はいないかなどの確認)、すね当ての確認など。

また、いつも強調されるのは、子供たちは小さな大人ではないので、違う方法で情報を処理しているということ。

コーチの役割は、情報を与えすぎに、シンプルに理解できる情報を作ることです。また、練習に変化を与えながら、集中を保たせつつ、少しの退屈も与えてはいけません。

最後のゲームでは、興味と想像を促進することが必要不可欠で、静観しているだけではいけません。

選手たちが、どのようにゲームを観察し、イメージを膨らませるするような声がけが重要です。プレーヤーたちは、少しずつ異なる方法で物事を学んでいきます。ですので、コーチはさまざまな方法で情報を提示し続けなければなりません。

選手が自分のペースで学ぶこと、支えること、賞を与えること、選手がどのように自信を持って、また、ふざけるようになるか観察してください。そして、重要な情報を提供することによって選手にミスから学ばせてください。

2)ウィンブルドンテニス2016 

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6/27~7/10にウィンブルドンテニス2016が開催されました。

年に一回のビックイベントなだけに僕もチケット争奪戦に参加。今回は僕が購入した当日券について書いてみます。

ウィンブルドン名物 Que!

まず、当日券を買うためにはQue(行列)に並ぶ必要があります。チケットはCentreコート、No1コート、No2コート、Groundコートに分かれていてCentreコートからNo2コートまでが各500枚限定手購入できます。

なので、単純計算だと1500番以降に並ぶとチケット自体を買えない可能性が高まります。そのためCentreコートをゲットするため前の日の朝からテントを張ってQueに並ぶ人も少なくありません。

初めて向かったウィンブル当日は、No1,No2コートともにあまり知っている選手がいなかったため錦織選手がプレーするGroundコートを購入。

Groundコートは座席指定がないため入口でチケットを入手した後も10:30まで行列に並ぶ必要があります。

この行列は朝の行列順とは全く別もの。なので、良い席で見たい人や座席にも限りがあるのでできるだけ前に位置取る必要があります。

この行程を経てようやくコートへ。しかし!ウィンブルドンというかロンドンの気候は甘くありませんでした。その日は、早朝は晴れていたのですが、コートに着くと雨が降り出し、結局一日雨で一試合目途中までしか見れずに終わりました。

僕自身朝から夜7時まで寒い中試合が始まるのを観客席でただただ待つのみでした。。。

ウィンブルドンはCentreコート以外屋根がなく雨が降り出すと試合は行われません。もちろんお金も戻ってきません。

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このままでは終われないと再度チャレンジ!

2回目はNo2コートにラオニッチや錦織の試合が予定されていたためNo2コートを購入。その日は一日暑いくらい晴れで年に一度のウィンブルドンを楽しむことができました。

ロンドンに来てから、自分ができる体験できるものは、どんどん挑戦してみるのが、面白いかと思います。

3) ラマダンについて教えてもらう

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学校でできたトルコ人の友達からラマダン終了のお祝いで食事に誘われました。

ラマダンに対する知識があまりなかったのですが、ラマダンとはイスラム教徒の断食行事であり、2016年は6/6~7/7までの1カ月間、日の出から日没まで断食を行ったようです。

ラマダン中は夜中に起きて食事をするらしく、学校でも授業中に起きてられない生徒もいました。そして、ラマダン終了日にはお祝いに甘いスイーツを食べるのも習慣となっているようです。

ロンドンのセンター街にあるThe Breakfast Clubというお店がスイーツ店として人気があることを教えてもらいました。ラマダンの終了日に、クラスメートでスイーツ目的に行ったのですがかなりの行列がありその店はあきらめることになりました。

語学学校では、英語を学ぶだけではなく、様々な国の友達、文化に触れる可能性があるため友達を増やすことも大切にしていきたいです。

(編集後記: 竹山)
今回の留学でのメイン目的のコーチング資格では、単純ながらも大事な点を学んだと語っていた西井さん。フットボール以外での活動も積極的で、クラスメートともかなり充実した生活を送れているようです。

夏からはレベル2のコースも始動しているので、次回の日記ではレベル2での取り組みも紹介予定。

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イギリスサッカー留学 無料留学説明会を行います。

■詳細

日時:
10月14日 (金) 東京
先着5名の対応可能となります。
(残り3名となっております)

希望時間をお知らせください。
参加費: 無料

お申込み方法

Football@UKお問い合わせ メールアドレス ttakeyama@japanatuk.com まで、件名を「イギリスサッカー留学説明会参加希望」とご記載頂いた上で、下記の必要事項をご記入頂きお申込みください。

【氏名】

【性別】

【年齢】

【住所】

【お電話番号】

【参加ご希望場所と時間】

【留学時期・内容】

【サッカー経験】

【その他ご質問/ご要望】

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【イギリス短期留学】 「もう一度、本気でサッカーをしてみたかった」PART2

厚木ナオヤさん(21歳)は、大学4年になる前の春休みを利用して約1ヶ月間、ロンドンに海外サッカー留学(選手プログラム)にやってきました。

4週間と短い期間ですが、サッカーを通じたロンドンでの留学生活でどんなものであったのでしょうか?

留学生活は、午前中は語学学校に通い、午後はロンドン北部のセミプロクラブのユースチームとトップチームの練習に参加。

インタビュー前半では、ロンドンでの生活(語学学校、ホームステイ、不安に思っていた部分)について語ってもらいました。

Part1はこちらから

「 将来プロになって成功しようという思いはありませんでしたが、怪我をして離れていたサッカーをもう一度本気でやってみたかった気持ちはありました。」とインタビューで語ってくれた彼ですが、1ヶ月のサッカー留学でどのような経験をしたかを綴りました。       

□天然芝での試合は、取り替え式を持参します!

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F@UK:日本では大学のサッカー部(東海1部リーグ)に所属していたそうですが、日本とイギリスのサッカー環境の違いはどんなところでしたか? 

練習する環境に関しては、ロンドンの北部にあるThe Hiveというプロクラブも使用する練習施設で、人工芝でのトレーニングを行いました。人工芝なので日本と変わらず、特に難しくなく良い環境でプレーできていたと思います。

ただし水曜日に試合が組まれていたのですが、天然芝で試合があったときは、やりづらいなと感じることが多々ありました。そんなにピッチは整っていないし、芝生の下の土は粘度質なので、濡れているとターンやストップの時にすべります。

天然芝でプレーするときは断然取り替え式の方がいいと思います。固定式だと土がくっ付いて、下駄のようになりますね。

DSC01444練習上に併設されているスタジアムはバーネットFCが利用している。パブが併設されており、素晴らしい環境。


■プレーしたクラブのレベルのどうだったか?

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F@UK:プレーしたクラブのウィールドストーン(トップチームはイギリス6部に所属)のレベルは、どうだったでしょうか?

ユースチームのレベルはそこまでは高くはないと感じました。日本の大学生や高校生の方が繊細なボールタッチや、技術的には高いのではないかと思います。

しかし、留学前に聞いていましたが、対人でボールを奪いあう場面であったり、ルーズボールの競り合いに関しては、本当に強いなという印象を受けました。彼らはコンタクトにひるむ事なく挑んできます。とにかくアグレッシブです。これぞフットボールと痛感しました。

また、トップチームの練習(ウィールドストーン)にも参加したのですが、トップの選手たちは技術もスピードもひと味違いました。練習では、通用する部分も多くあったので自信にはなりました。でもコンタクトに負けない強さや局面を打開する力などは、自分にはまだまだ足りない部分でした。

日本では見つけることはできない経験ではあっと思います。激しいプレスのなかで、どれだけ技術を発揮できるかが本当に大事ではないでしょうか。

□イギリス留学中の練習量は足りていた?

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F@UK:火曜日トレーニング、水曜にゲームをして、金曜日にトレーニング、(トップチームは木曜練習)、そして土曜日はフットサルの練習という練習量でしたが、スケジュールはいかがだったでしょうか?

量的な部分は、シーズン中のトレーニングということもあり、そんなにキツイと感じるトレーニングはあまり無かったです。1ヶ月間、ほぼ毎日ボールに触れることができる環境にはあったので、楽しかったですね。物足りないという感じもなく、かといって練習をやりすぎてキツイということにはなりませんでした。

DSC01495コーチ陣のアレックス氏達との写真。ユニフォームは借りました

F@UK:肝心の試合に出場できるかどうかは大きな経験でしたね。

ある程度の実力を備えていれば、ユースチームの試合であれば出場可能になると思います。ただ、日本でやる試合とはまた違う雰囲気になるので、その違いも楽しめたらいいのではないかと思います。

例えば、ミスした選手に対して、アンラッキー!と声をかけて励ますので、ミスを恐れずにプレーできる状況が生まれていました。そして恐れずにプレーをやり続けるので、ボールタッチはミスしているのに、ミスじゃなくなるシーンをたくさん見ましたね。

球際の激しさが、一番の驚きでした。相手とボールの間に自分の体を入れたら必ず取れるという感覚でプレーしていましたが、体をいれきった後もそこから激しくコンタクトにくるので、取ったと思っても、また奪い返されるシーンがありました。もしかしたら、日本での試合はぬるい部分があるのかなと思いました。

■日本でも就職後にサッカーできる道を探します!

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F@UK:日本に帰ってきたら、大学4年生になり、就職活動をすると聞きましたが、サッカーは続けますか?

日本では怪我を何度もしてしまいサッカーとは離れてしまっていましたが、就職後はサッカーをプレーして続けていこうと思い始めました。イギリスに来て学んだコンタクトの激しさ、奪い合いでのしつこさなど、本気でやるからこそ学んだことは帰国後もこだわってやっていきたいです。

 F@UK:ありがとうございました。日本での活躍、願っております。

日本に戻る2日前、ロンドンで1番おいしいピザ屋さんでいろいろと語ってくれたナオヤさん。ピザなら五枚食べれますと、1枚半でギブアップした熱くて面白いナイスガイでした!  

インタビュア−:竹山トモハル

本マガジンFootball@UKは、イギリスサッカー留学(選手、コーチ資格、語学留学、大学進学)の現地サポートをロンドンより行っています

詳しい留学日程や予算などは、下記リンク↓をクリック!

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下記リンク↓よりお問い合わせくださいませ!

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【スタジアム特集】小さなスタジアムが示す大きな存在感、地域密着スポーツの最先端とは

未来を見据えたイギリスのスタジアム

ガンバ大阪が昨年サッカー専用スタジアムを完成させ、日本サッカー界にも専用スタジアムの誕生を望む声が全国各地から聞こえてきている。

Jリーグを制覇した広島など、サッカー専用スタジアム建設への機運は高まっているが、実現には幾つも壁を乗り越えなければならないだろう。

サッカーの母国イギリスには、フットボール専用の国立競技場ウェンブリースタジアムをはじめ、世界的に有名なサッカー専用スタジアムが数多く存在している。そして、名もなき地方の小さなクラブにおいても、自前かつ独創的なスタジアムを所有していることが、イングランドのフットボール文化の懐の深さの証でもあろう。

今回の記事では、イングランドのノンリーグ(セミプロ)でGKとしてプレー経験がある玉井リョウ氏(日本帰国後、現在は広島県の廿日市FCでプレー中)が、イングランドのとある地方クラブの最先端スタジアムを訪れたときのレポートを紹介したい。

リョウさんがワーホリの期間である二年間で実際に体験したフットボールの下部リーグをまとめた記事は下記のリンクから。(全3回)

第1回はこちら(ガムシャラに挑んだチーム探し)
第2回はこちら(イギリスと日本サッカーの違い)
第3回はこちら(どれくらいの英語力?) 

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カンファレンスナショナルという5部のリーグに所属しているクラブになぜわざわざ足を運んだか?

こんにちは。
ぼくは2年間のワーキングホリデーでイギリス滞在を終えたあと、現在広島県にある廿日市FCというクラブでプレーを続けています。

イギリスから日本に戻ってきて一番痛感していることは、クラブが街に根付いていく上で自前のスタジアム(グラウンド)を持つということが、クラブを支える上で非常に大きなアドバンテージとなるということです。

しかしながら、現状は日本の町クラブが自前のグラウンドを持つということは非常に難しいことで、実際Jクラブを見てみるとスタジアムを所有しているのはガンバ大阪、ジュビロ磐田と柏レイソルなど数クラブのみです。

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小さなクラブの小さなスタジアムにおける発見

一方でイングランドでは、トップのプレミアリーグから5部のようなノンリーグ(セミプロ)、さらにはそれより下部のクラブが自前のスタジアムを持つということは当たり前であり、古くから根付くフットボール文化によって生まれる日本との差を一番感じる部分でもあります。

そこに住む地域の人々が、自分たちのクラブをより身近に感じてもらうためにはどのようなスタジアムが実際に存在するのだろうか?そして、そこからヒントを得られればと、短いロンドンでの里帰りでダートフォードFCのスタジアムに足を運ぶことにしました。

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スタジアム名 :Princes Park
クラブ名           :Dartford FC(Kent)
所属リーグ      :Conference National Premier (5部)

規模は4000人だが、先を走るスタジアム

ロンドン郊外に位置するダートフォードFCのスタジアムの収容人数はわずか4,000人ですが、『Sutainability』(サステイナビリティー)という意味で国内外からたいへん注目されているスタジアムのひとつです。

サステイナビリティーとは、『持続可能性』という意味で、環境・経済・社会等の観点からその物事を持続可能にしていく取り組みのことを言います。ロンドン五輪の開催時にもメディアに大きく取り上げられたテーマのひとつです。

ワールドカップやオリンピックのために大きなスタジアムを建設するが、大会終了後にはその多すぎる収容人数や交通アクセスの不便さ等で全く使われることが無くなり、むしろ大きな施設を維持していくだけでコストが掛かってしまうという負の遺産になるケースは、北京五輪、シドニー五輪会場でもみられています。

Soccer - Isthmian League Division One North - Dartford FC - Princes Park

環境に特化した独自のスタジアムを作り上げる

見栄をはるのではなく身の丈にあったもの、「持続可能」を目指し建設されたスタジアムがこのPrinces Park Stadium。

スタジアムを覆う屋根に降る雨水はスタジアム内の水道水に利用され、一部分にはソーラーパネルが設置されており、ロッカールームの暖房やピッチ下に埋め込まれたヒーター、そしてナイター照明の電力にも充てられています。

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見学しに行った時期は、屋根の工事をしていて、話を聞くと屋根の上全体に草木を植えようとしているとのこと。

屋根の上に生い茂る草木は防音と断熱の役割を果たし、自然豊かな周囲の景観を損なわないように配慮されています。

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またスタジアム周囲を囲む壁の大部分は木材でできており、温かみある外観となっています。

ピッチ部分は周囲の土地より掘り下げられていて、その分夜間照明のライトの高さも低くなり周辺住宅に対する光害を軽減させています。客席と比べると異様に背の高い外壁も光害対策で、ロンドンの冬の冷たく吹く風からも観客を守っています。

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木とレンガ、石でできた外観

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スタジアム外

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下の写真は、いろいろと説明をしてくれたおじさん。

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アポも何も取らずスタジアムに足を運び、エントランスに行くと受付のおばちゃんたちは、日本人2人組を少々警戒。

おばちゃんたちに「このスタジアムを見るためにはるばる日本から来た!」と熱意を伝えると、渋っているおばちゃんたちを見ていたおじさんが「見せてやるよ」と中に案内してくれました。

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ロッカールームとプレスルームは鍵がかかっていて入れませんでしたが、それ以外のスタジアム全体を案内してくれました。

ただこのおっさん、色々な話を聞いても全部答えてくれるので、誰ですかと尋ねるとなんと『Chairman(会長)』!

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非常に気さくで、オープンに何でも話してくれる会長に連れられスタジアムに併設されているバーに行き、ビールを飲みながらゆっくり話をすることができました。

何かクラブのグッズを買いたいと聞いたら、今はないからこれ持って行けとマッチプログラムをくれました!

通常は£2.5(約¥450)で販売されてます。

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その後もバーでビールを飲んでると……いきなりユニフォームを放り投げてきて、青と黄色のユニフォームをぼくたちにプレゼントしてくれました!

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クラブハウスにあるグッズを探してくれたバーのおばちゃんや、いきなりの訪問に笑顔でスタジアムを案内してくれた会長など、日本人がクラブに興味を持ってスタジアムに来てくれたことを、門前払いするのではなくて、素直に喜んで対応してくれたことに非常に感動しました。

会長、ありがとうござました!

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その勢いで入団会見を!(無理でした。)

地域リーグのクラブが自前のスタジアムを作ること

日本で言えば、地域リーグや都道府県リーグ所属クラブがこのようなスタジアムを所有し、運営していることになります。日本のサッカー界でも文化の裾野を広げる意味でも、欠かすことができない小さなスタジアム運営です。

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ちなみに、スタジアムの建設費は約7百万ポンド、日本円でおよそ13億円。自然保護や環境に関わる様々な団体からの支援を受けているスタジアムですが、やはり地方自治体からの融資も少なくはなかったようです。

試合の日はチケットホルダーに対して格安のシャトルバスを約10キロ離れた隣町のGravesend(グレーブセンド)駅から運行されたり、スタジアム前の公道にあるバス停が整備されたりと、スタジアムができるにあたってその周辺や街をひっくるめて環境を変えていくためにはやっぱり自治体の支援は不可欠かもしれません。

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日本でもスポーツやサッカーがもたらす素晴らしさの多様性がでてきて、小さなスタジアムの魅力がもっともっと浸透していけば、サッカー文化の発展に繋がると信じています。

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一度足を運んだら一目ぼれ間違いないです。

スタンドとピッチのレベルが同じで、選手と同じ目線で観戦でき、手を伸ばせば選手に触れられそうな距離です。ヤジもため息も心のこもった声援も全て選手に届きます。

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現在Dartford FCに所属している選手の中でプロ契約はたったの3名。それ以外の選手は日中に働き夜にトレーニングや試合をこなしています。

そのような選手でも4000人で埋め尽くされたこのスタジアムの最前列の柵の向こう側、ピッチに立てば街の人々にとってイングランド代表よりも価値のある選手へと変貌します。このPrinces Park Stadiumはそれだけの力を持っていると僕は思います。

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今度行くときはMatch Dayにしようかな!玉井リョウ

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編集後記

リョウさんがロンドンに戻ってくると聞いて久しぶりに会いました。日本でプレーしている広島のクラブのことなど話す中でスタジアムに興味があるということなので、ダートフォードを勧めると、次の日には友人と向かっていました。

そして、会長にスタジアムを案内してもらうというVIP待遇。運と言ってしまえば運がいい話のようですが、自分の脚を使って、「あなたのクラブを見る為にここまで来た」という情熱は、ときによっては、相手の心を動かすときがあるかもしれません。事前にアポとった方がいいですが、こういう旅も時々ありではないでしょうか。

海外で学んだことを日本サッカーに還元することは、そんな簡単な話ではないですが、彼のように自主的に動きづつけ、壁を登り続ける人が増えることが日本サッカーの発展に必ず繋がると信じています!

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本マガジンFootball@UKは、イギリスサッカー留学(選手、コーチ資格、語学留学、大学進学)の現地サポートをロンドンより行っています。

イギリス海外留学に関するお問い合わせなどは、下記リンクよりお問い合わせくださいませ!

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