今、イギリスで一番のスタジアムと言っても過言ではない!
2019年4月にトッテナムホットスパーズFCが、ついに新本拠地として使用し始めた “トッテナムホットスパースタジアム”のその全容について現地からお届けします!
さて、まずは簡単にスタジアム概要を!
ホットスパースタジアムの建設費用は?
約 10億ポンド(約1430億円)。
ひとつのクラブがここまでの資金を捻出できることも驚きですが、
イメージとするとなると一クラブが国立競技場を自ら資金を集めて建設しきったという感じです。
ちなみにガンバ大阪の吹田スタジアムは140億円なので10倍もかけております。
建設費約10億ポンドの出資元はどこからでしょうか?
出資元会社はバンク・オブ・アメリカ・メルルリンチ、ゴールドマンサックス、HBSC。
スタジアムができる事によってのどの様な利益が生み出されるのか?
経済的利益をもたらすことはもちろんですが、イギリス国内ではスタジアム建設による社会的価値について議論されております。
トッテナムホットスパースタジアムが位置する地域はロンドン内でも、経済的に貧困エリアです。
トッテナムは建設期間中にスタジアム地域に年間約2億9300万ポンド(約418億円)を投資並びに3500もの仕事を作り出したと発表しています。
雇用を生み出し、さらに建設期間中には70社がスタジアム地域にビジネス展開をし始めました。街がスタジアムによって、生まれ変わっているのは本当に感じ取ることができます。以前の街の風景が一変し明るくなっております。
また今後は毎年250万人がスタジアムを訪れると予想されています。
250万人が一つに駅に集まること。フットボールクラブが地域コミュニティにどのような影響を与え、さらにトッテナム自身のブランド価値を向上させられるかは非常に注目を浴びています。
ロンドン市内の他のチームのスタジアム建設費用と比較
エミレーツスタジアム建設費用 3億9000万ポンド (約550億円)
ウェンブリースタジアム建設費用 7億9800万ポンド (約1140億円)
ロンドンスタジアム建設費用 4億8600万ポンド (約694億円)*£1=143円
ちなみに日本の埼玉スタジアム2002の建設費用は約356億円なので4つも建設することが出来ます!
これらのスタジアムを比べてもトッテナムホットスパースタジアムにどれだけの費用が費やされているのかがわかります。
スタジアムの収容人数は?
6万2062人、これは新スタジアム建設中に使用していたウェンブリースタジアムの9万人に比べると約3万人少ないですがピッチまでの距離が近くなったと感じました。ちなみにエミレーツスタジアムは6万432人、スタンフォードブリッジは4万1837人です。
建設にあたってのリスクは??
約1430億円を投じたスタジアムなのでトッテナムは当然建設費用回収をこれから行っていかなければなりません。費用を回収するにあたって2つのリスクがあります。
1つ目はチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなど主要国際大会に出場し続ける事です。2017/2018シーズはトッテナムがチャンピオンズリーグに出場したこともあり臨時収入で5400万ポンド(77億2200万円)を得ました。この収入があればスタジアム建設費用に充てることが出来ますが仮に主要国際大会に出場できなくなると費用回収に問題が生じます。
2つ目は選手の選手年俸です。
これまではオーナーの努力により年俸費用を抑えることが出来ましたが、現代サッカービジネスでは選手年俸の高騰が問題となっています。2017/18 トッテナム総年俸は1億4760万ポンド(210億680万円)を要しました。
他のクラブではアーセナルが2億2200万ポンド(317億4600万円)、マンチェスターユナイテッドが3億ポンド(429億円)。これらのクラブと比べてもいかにトッテナムの総年俸が低く抑えられていることがわかります。
次にスタジアムの特徴について
NFL と共同スタジアム? サッカーだけじゃないスタジアム?
1つ目は、イギリスのサッカースタジアムでは初めて2つのスポーツ、アメリカンフットボールとフットボール(サッカー)を同じスタジアムで行えるシステムが導入されています。トッテナムホットスパーズFCがNFLと10年間の契約をしたのでこの様な仕組みのスタジアムが誕生しました。
日本では札幌ドームが野球とサッカーが共有するシステムが導入されていますね。下記の動画ではどの様にスタジアムのフィールドが変化するのか説明しています。
新型オフィシャルショップ
2つ目は、新スタジムの隣に新設された施設”トッテナムエクスピリエンス” です。なんと施設に入場するためには写真の様にセキュリティーチェックが必要になります。オフィシャルショップでは珍しいです。
この施設では、トッテナムホットスパーズのグッズが買えたり1つ目に述べたNFLのグッズが買えたりします。
また、施設内にはファンを飽きさせない工夫として大きなスクリーンにトッテナムの選手が遊んでいる風景や試合のハイライトが流れたりしています。
また写真の一番上の座席にはコンセントが付いており携帯電話などの充電ができます。
滞在時間が伸びると、観客の消費するお金が増えるというデータを見事に活用しておりますね。
さらにこの施設には博物館が併設されていたりスタジアムツアーの玄関口になっています。(残念ながら博物館やツアーに関しては取材時にはまだ開催されていませんでした。2019年7月にはツアーが開始しております)
スタジアムの屋上を歩ける??
今後展開されるスタジアムツアーの目玉はスカイフォーク。写真の黒い丸で示したチームのエンブレムの所を歩くことができます。高さにして約40メートルから試合前のピッチを見学することが出来ます。
オフィシャルサイトからの写真ではこの様に見えます。
スタジアムツアーや博物館の開始時などはオフィシャルサイトで必要事項を記入した後メールにてお知らせが来るので詳しく知りたい方は確認してみてください。
スタジアムの位置は?
住所: B/N Way 748 High Road Tottenham London N17 0AP
スタジアムはロンドン市内から北に位置しています。
スタジアムへのアクセス方法は?
ロンドン市内からスタジアムにアクセスする方法としては主に2つ方法があります。
・ロンドンオーバーグラウンドでリバプールストリート駅からスタジアムの最寄駅のホワイトハートレーン駅下車 でスタジアムまで向かう方法(所要時間約30分)
・地下鉄でビクトリアラインのビクトリア駅からセブンシスターズ駅まで行きそこから徒歩またはバス279でビスターロードシスターズ駅からスタジアムに向かう方法があります。(地下鉄約20分+徒歩約30分又はバス約15分)
2つのルートを挙げた理由として、ロンドンオーバーグラウンドに乗車できる人数が地下鉄より少ないため試合後は当然の如く駅が混むため何度か待たないと行けません。筆者は最寄りのホワイトハートレーン駅で3回オーバーグランドを飛ばしました!時間にして約20分でした。
スタジアムに到着すると写真の様な景色が見えてきます。
スタジアム周辺はトッテナムホットスパーズFCが以前本拠地にしていたウェンブリースタジアムに比べるとパブやレストランなどが多くあり、ファンは試合前にそれらの場所で時間を過ごしていました。
スタジアム内でのオススメは?
トッテナムがなぜこれだけの費用をかけてスタジアムを建設した大きな理由としてはスタジアムへの滞留時間を延ばし観客の購買意欲を上昇させる研究論文がありスタジアムの環境づくりがどの様に観客へ影響を及ぼすかKirk Walkfield氏の1995年に発表した論文” The Effects of Team Loyalty and Selevted Stadium Factors on Spectator Attendace”により述べられています。
筆者がこのスタジアム内で驚いた点は、なんとスポーツバーにある様なバーが併設されています。
さらに観戦した試合では音楽バンドが演奏をしていました。毎試合演奏しているかわかりませんが、試合後に音楽を聴きながら余韻に浸るという経験も新鮮で面白かったです。
このバーと演奏は西側5階席にあります。
さてココからは筆者では、入ることが出来ないVIPラウンジについてオフィシャルサイトの写真を使い紹介します。
VIPのラウンジは4つの種類があり価格は手軽なパッケージのプレミアムシーツからプレミアムラウンジ、プレミアムロッジ、プレミアムスーツとあります。
プレミアムシーツ
プレミアムラウンジ
プレミアムロッジ
プレミアムスーツ
オフィシャルサイトとでは4つの種類の中でプレミアムシーツについては価格が出ており126ポンド (約1万8千円[£1=143円]) から予約ができます。さらにミシュランでも星を獲得したシェフが提供するレストラン “オンフォー”が4階には併設されています。各ルームではオンフォーのシェフが料理を提供します。
詳しい情報はオフィシャルページへ
観戦したCLの試合についてですがご存知の通りアヤックスが1対0で勝ちました!第二戦では奇跡の逆転劇が繰り広げられます。
試合前には珍しい経験をしました。なんとアヤックスファンとトッテナムファンの乱闘に遭遇してしましました。テレビでは見たことがありましたが生は怖かったです。
さて、開業したばかりのトッテナムホットスパースタジアムはこれからのフットボール観戦にどの様な新しい影響を与えてくれるのでしょうか?
■詳細
参加費: 無料
運営者:
Football Samurai Academy Limited
Park Lodge, North Acton Playing Fields, London, W3 0JF
イギリスに本社がある会社です。
10年以上に渡り、これまでに200名ほどの留学生をサポートしてきました。
お申込み方法
Football@UKお問い合わせ メールアドレス ttakeyama@japanatuk.com まで、件名を「イギリスサッカー留学説明会 or トライアル参加希望」とご記載頂いた上で、下記の必要事項をご記入頂きお申込みください。
【氏名】
【性別】
【年齢】
【住所】
【お電話番号】
【参加ご希望場所と時間】
【留学時期・内容】
【サッカー経験】
【その他ご質問/ご要望】
※各地とも、申込先着順で定員になり次第締め切らせて頂きます。