今回は今年の2月から3月にかけて、イギリス短期コーチング留学を行っていた花田さんにインタビューをしていただきました。
花田さんは今春より日本の高校でコーチとして働くことが決まっており、大学卒業前の春休みを利用してイギリス短期留学で FAレベル1のコーチングライセンス取得にやってきました。(滞在期間は約5週間)
まずはじめにイギリスに行ってみようと考えたキッカケは何だったのでしょうか?
花田さん:
「日本でこれからコーチにするにあたって日本サッカー協会のC級ライセンス取得するという選択肢もありましたが、社会人になる前に他の人がやっていないことをやってみたかったこと、そしてサッカーの本場で取ることに価値があると思ったからです。」
実際にFAレベル1の講習内容はいかかでしたか?
*FA1はFootball Association Level1の略称でコーチライセンスの段階を表します。
詳しくはこちら :イングランドサッカー協会指導者ライセンス海外留学
育成年代の指導のアプローチの仕方が大きく違いましたか?
花田さん:
「イギリスでの講習会ではゲーム性(リアリティ)を重んじていました。ドリブル練習であってもただドリブルをするのではなく、その中にもゲーム性を必ず取り入れるなどゲームがあっての練習ということを教えられました。」
どのようなスケジュールで進みましたか?
花田さん:
「1日中行われる講座は4回。午前中は座学で様々なことを学びました。また、課題がだされ午後にそれについての練習が行われます。加えて、応急処置や子供との接し方の授業が二回で合計で6回でした。」
講習中英語のレベルはいかがでしたか?ついていけてましたか?
花田さん:
「受講者はほとんどがネイティブの集まりなので、ディスカッションに参加するのは難しかったです。しかし実技でメニューをやるときは身体が動くのでデモとジェスチャーで表現して何とかなりました。全体的に通じないことは多々ありましたがイギリス人は優しく何とかなりました。」
イギリス留学前の一番の不安は?やはり英語でしたか?
花田さん:
「やはり英語の力のなさがずっと不安でしたね。体育大出身なので英語を勉強していなかったので大変でした。もっとやっておくべきだったなと痛感しましたし、今後のためにも英語のトレーニングは続いていきたいと思います。」
海外留学に携帯はやはり必須道具?!
花田さん:
「このご時世携帯がないと生活できないので携帯に関しては不安でした。空港について、すぐにSIMカードを入れ替えて使用できるようにしてきました。10㎇を2000円前後で使えるので日本でレンタルWi-Fiを使用するよりお得かもしれません。留学前に日本の携帯会社に事前にSIMフリーできるかを聞いておくと、スムーズに交換ができると思います。」
留学中一日のスケジュールは詳しく教えてください
花田さん:「午前中はホルボーンになるEnglish Studioという語学学校に月曜から金曜日、朝からお昼までの授業に通いました。」
花田さん:
「授業時間で、欧米の生徒はわからないことがあればすぐに質問するなど積極的である点には感心しましたが、一方で日本人の時間に正確な点や協調性があるところは逆にいいことだと思いました。授業が終わってからも学校でできた友達とランチに行くか、買い物でお土産を買うなどしました。英語を伸ばせる一つの方法かと思います。」
花田さん:
「午後の活動は週末を含めて、サムライフットボールアカデミーの練習にコーチとして参加。日系のクラブですが、イギリスコーチのサイモンさんの元でコーチング風景やリーグ戦で現地の選手がどのようにプレーしているか見れたのは収穫でした。」
プレミアリーグ、CLを実際に生で観戦する価値とは?
花田さん:
「プレミアリーグ、チャンピオンズリーグなど3試合観ました。チャンピオンズリーグでは、トッテナムとドルトムントの試合を観に行きました。会場はウェンブリーで8万人のスタジアムが満員でした。もちろん日本にはない規模のスタジアムで、それも満員で感動しましたがそれ以上に熱量のすごさに驚きました。日本ではない熱量で応援していました。あの中でプレーすることの偉大さを感じましたね。」
ホームステイの居心地は?
花田さん:「対応などを含めて全体的に良かったです。しかし、驚いたことに初日に緊張して家に入ると 『こんにちは!』日本語が喋れるイギリス人の方でした。日系企業に務めており、非常にスムーズに生活ができました。」
ロンドンでの生活で困ったことは?
花田さん:「一つは物価が高いことですね。そこでお勧めしますのがTescoというスーパーです。メイン(サンドイッチなど)、スナック、ドリンク」セットで£3(450円)で買えます。ランチの時には非常にお世話になりました。
花田さん:「二つ目は公共トイレ事情ですね。なかなかトイレがなくて、お金がかかることもあるし、駅にはトイレはほとんどありません。マックかケンタッキーの位置を常に確認していました」
ごくまれにみられる駅の公衆トイレです。
最初はほんとにここにしていいものなのか不安になりますね
もちろん男子トイレです
花田さん:「三つは洗濯機が日本とは違うようで、初日でジャージのプリントが剥がれました。洗濯ネットを持っていくといいと思います」
まとめ!!
「日本で英語を勉強するのには限界があります。イギリスに来てわからないことがあると、好奇心や知らないことが悔しくて調べることが多々ありました。日本て本当に恵まれてるなと感じることも多く、一か月という短い期間でしたが自分の価値観が変わったところもありました。海外とのつながりをもちつつ、日本で大きく成長したいなと思います。」
イギリスでプレーを続けていたカレンロバートさんとも出会うことができました。日本ではなかなか会えないけれど、自分が足を運ぶことによってこのような貴重な出会いもあるかもしれません。
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本サイトFootball@UKは、イギリスサッカー留学専門(選手、コーチ資格、語学留学、大学進学)の現地サポートをロンドンより10年以上に渡って行っています。
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著者プロフィール
- 2009年より在英。イギリスサッカー留学マガジンFOOTBALL@UK編集長。イギリスの大学でスポーツマネージメント学部卒業。ロンドンスポニチ通信員。サッカーダイジェスト執筆など。西ロンドンにてサムライアカデミー運営。